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eMudhraの中間認証局証明書8件で、秘密鍵を公開鍵から容易に復元できる問題が判明した。Mozillaは2026年10月20日付の発表で、標準設定のFirefox利用者への遮断情報の配信を完了したと説明。一方、失効情報を確認しないソフトウェアでは、対象証明書を信頼しないよう更新する必要がある。
弱い秘密鍵から偽の証明書を発行できる恐れ
問題の8件は、HTTPS通信に使うTLS証明書を発行できる6件と、コード署名用の2件だ。P-384方式の秘密鍵が256未満の値で生成されており、第三者でも容易に復元できる状態だった。
攻撃者が通信を傍受できる場合、偽のHTTPS証明書を使って正規サイトになりすまし、通信内容を読み取ったり変更したりする恐れがある。
eMudhraは10月21日の公式声明で、2025年4月30日の鍵生成作業における処理の欠陥により、適切な鍵とは別に弱い鍵が作られ、誤って使用されたと説明した。対象の中間認証局から利用者向けの証明書は発行しておらず、インフラ侵害やデータ漏えいも発生していないとしている。
Googleによると、対象のTLS用証明書につながる証明書のCTログ記録は、遮断前には確認されなかった。ただし、CT検証を要求しないクライアントでの悪用の有無は明らかになっていない。
FirefoxとChromeが遮断、OSでも修正版を公開
Mozillaが問題の報告を受けたのは10月17日20時06分(協定世界時)。同日22時59分までに、OneCRLによる遮断情報を標準設定のFirefox利用者へ配信した。本体の更新や再起動は不要だった。
独自設定などで配信を受け取れなかった利用者向けには、Firefox 158.0.1とESR 115.43.1、153.5.1を公開した。
Chromeも10月17日にTLS用6件の公開鍵を遮断。Googleはさらに、関連ルート証明書「emSign ECC Root CA – G3」を信頼リストから除外する更新を10月27日(米太平洋夏時間)に配信する予定だ。一部の正規サイトでは証明書の切り替えが必要になる可能性がある。
MozillaもNSS 3.131.1で同ルート証明書を信頼対象から除外した。Ubuntu、Arch Linuxに加え、Debianは10月20日、FreeBSDは21日に修正版を発表している。
ただし、修正版の公開と各端末への適用は別だ。ブラウザ以外のアプリケーションやサーバーでは、利用する証明書ストアや検証方式に応じた更新が必要となる。
