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国連開発計画(UNDP)とオックスフォード貧困・人間開発イニシアチブ(OPHI)は2026年10月12日(現地時間)、2026年版の多次元貧困指数(MPI)を公表した。多次元貧困人口は12億人となり、前回更新から比較可能な条件で5150万人増加した。2010年の指数導入以来、集計値が増えたのは初めて。増加分には人口推計の更新による変化も含まれる。
13か国で調査データ、95か国で人口推計を更新
MPIは、健康、教育、生活水準に関する10指標で貧困を測る。各指標の重みを合計し、全体の3分の1以上で欠乏がある人を多次元貧困と判定する。所得だけで測るものではなく、該当する項目数を単純に数える方式でもない。今回の対象は108か国の約63億人で、その18.9%が多次元貧困に該当した。
今回、新しい調査データが反映されたのは13か国で、残る95か国では人口推計が更新された。UNDPによると、新規調査のない95か国の人口推計更新により、貧困人口の集計値は1580万人増えた。増加分5150万人の残りには、貧困率の変動や人口動態、調査間の指標範囲の違いなどが関わっている。
国別では、エジプト、ネパール、タジキスタンで貧困率と貧困人口がともに減少した。一方、アンゴラとザンビアでは貧困率が下がったものの、人口増加が貧困削減を上回り、貧困人口は増えた。
子どもと農村部に集中する貧困
報告書によると、18歳未満の子どもは6億1700万人で、多次元貧困人口の51.5%を占める。また、83.3%に当たる約9億9800万人が農村部に住む。地域別では、サハラ以南アフリカが6億1600万人、南アジアが3億9300万人だった。
12億人のうち5億3400万人は、重み付き指標の半分以上で欠乏がある「重度の貧困」に該当する。MPIは貧困人口だけでなく、健康や教育、生活環境における欠乏の重なりも捉える。
長期的な改善も確認された。推移データがある89か国のうち33か国は、15年未満でMPIの値を半減させた。全体の貧困人口が増える一方、国によっては貧困削減が進んでいることも示された。
