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暗号研究者のFrode Weierudは、OpenAIのGPT-6 Astraを使って解読された1941年のドイツ軍エニグマ電文「MVUEH」の鍵と平文が正しいと確認した。2026年9月15日付でCarter Leffenから検証を依頼されたという。別の電文「FMNGI」もAnthropicのClaude Opus 5を用いて解読され、いずれも人間が与えた手掛かりが重要な役割を果たした。
関連電文の地名を手掛かりに鍵を復元
MVUEHは1941年7月10日、SSトーテンコップ師団の兵站担当無線局で受信され、172番として記録された。2005年以降も解読に成功していなかった電文だ。
復元された平文は、Rosenowにいる送信者が行軍経路の指示と即時の無線回答を求める内容だった。具体的な行軍経路そのものが判明したわけではない。
GPT-6 Astraは、2017年に解読された関連電文「SIPVX」に着目。そこに含まれる地名の反復「ROSENOWROSENOW」を平文の推定断片として探索に利用した。MVUEHの82文字のうち、事前に与えたのはこの14文字で、残る68文字は平文の制約として与えていない。
AIエージェントはPythonやC++でエニグマの動作を再現するソフトウェアと鍵探索プログラムを開発した。Weierudは提出された鍵と平文を確認し、転記ミスや72文字目での左ローターの繰り上がりが、以前の解読を難しくした可能性を指摘した。
実施者は指定条件内での探索監査を完了したと説明している。ただし、Rosenowの正確な所在地や、SIPVXとの具体的な再送関係は未確定だ。
AIと研究者、それぞれが担った作業
MVUEHの調査は9月14~15日に行われた。WeierudはGPT-6 Astraが対象電文の選定やソフトウェア開発を担ったと説明する一方、実施者の記録は研究者主導の調査と位置付けている。
別の電文「FMNGI」は1941年7月31日付のもので、Jack WillisがClaude Opus 5を使って解読した。Willisは9月21日にWeierudへ結果を報告した。
Weierudによると、WillisはGo言語で作成した解析環境と歴史資料をモデルに提供し、将校の署名「XHARTJENSTEINX」を手掛かりにした。鍵の最終探索はApple M2搭載機で13分28秒だったが、準備を含む全作業時間ではない。
MVUEHではAIが探索ツールを開発し、FMNGIでは人間が用意した解析環境を活用した。両事例は、AIによる暗号解読でも人間が担う役割が異なることを示している。
Crypto Cellar Researchの10月8日付の更新では、別の電文「JBIYH」もClaude Codeによる探索コード作成の支援を受けて解読されたことが記録されている。
