米ロードアイランド州プロビデンス ブラウン大学で銃撃 学生2人死亡 9人負傷

黒い服の男を捜索 米ブラウン大学、銃撃で11人死傷

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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米ロードアイランド州プロビデンスのブラウン大学で2025年12月13日、銃撃が起きた。当局の発表では学生2人が死亡し、9人が負傷した。大学はキャンパスに緊急警報を出して屋内待機を指示し、警察は黒い服の男が映る短い映像を公開して行方を追っている。

試験週の教室が現場に、学生が負った「待機」の時間

現場は工学・物理系の拠点であるBarus & Holley buildingとされ、学期末試験の時期と重なった。Reutersなどによると、銃声を受けて学生らは机の下や施錠した部屋で身を潜め、外の状況が見えないまま数時間を過ごしたという。避難か待機かの判断が、教室ごとに突きつけられた形だ。

大学側は同日、犠牲者と負傷者が出た事実を保護者向けにも伝え、状況がなお変化していると説明した。学内では残りの試験や授業を止め、支援窓口を案内する動きが広がった。学びの場の安全が揺らいだとき、学生と家族がまず求めるのは、正確な情報と、次に何をすべきかの具体的な道筋である。

映像公開と捜査の揺れ、開かれたキャンパスに残る課題

捜査は大規模で、ReutersはFBIやATFも加わったと伝えた。手がかりの1つとして、警察は暗い服装の人物が現場周辺を歩く映像を公表した。一方で、AP通信は「関係者」として拘束された人物がその後に釈放されたと報じ、捜査の軸が動いた経緯を伝えている。断片情報が先行しやすい局面ほど、当局の説明の一貫性が問われる。

なぜ大学の建物に侵入できたのか、そしてどこまで出入りを絞るべきかは簡単に答えが出ない。キャンパスは地域と接続した空間で、日常の開放性が学びを支えてきた面もある。映像公開や周辺封鎖は当面の安全策だが、平時に戻すには、入口管理、通報から警報までの手順、学生への訓練のあり方を点検する作業が避けられないだろう。

参考・出典

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