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2025年12月11日、生成AIサービスのDeepSeekで、ウェブ版とアプリ、法人向けAPIが約4時間にわたり不安定となり、一部では利用履歴が消える影響も出た。年初に市場の注目を集めた一方で、2025年は1月下旬や2月、5月、8月にも同種の障害が起きており、使う側は「性能」だけでなく「止まらない前提」をどこまで置けるのかを迫られている。
履歴が消え、APIが止まると何が困るのか
今回の障害は、単に応答が遅くなるだけでなく、利用不能の時間が続いたうえ、過去の利用履歴が失われたケースも報じられた。日常用途なら我慢で済む場面もあるが、業務で問い合わせ対応や文書作成に組み込んでいると、作業の途中経過そのものが消える。締め切り前に「いつものボタンが押しても進まない」状況は、現場の手戻りを増やす。
とりわけ影響が大きいのがAPIだ。APIは、ひとことで言うと外部のシステムからDeepSeekを呼び出す窓口である。ここが止まると、社内チャットボットや自動要約、検索補助などの裏側が一斉に沈黙し、担当者は代替手段の手配や、処理待ちのジョブ整理に追われる。障害対応のコストは、提供側だけでなく利用企業にも発生する。
「攻撃」か「アクセス急増」か、信頼回復の条件
DeepSeekは2025年1月、低コスト高性能のモデルが話題となり、株式市場の急変動を「DeepSeekショック」と呼ぶ動きも広がった。その熱量は利用者増にもつながるが、需要の波は基盤の強さを試す。実際、年内だけでも1月26〜27日、2月6〜8日、5月13日、8月11日と障害が繰り返されたとされ、12月の障害は「またか」という受け止めを生みやすい。
一方で、年初には大規模な悪意ある攻撃を受け、新規登録を一時制限したとReutersが伝えている。攻撃であれ過負荷であれ、利用者が知りたいのは「どの機能が、どれくらい、どんな条件で影響するか」だ。ステータスページで復旧時刻や影響範囲を速く細かく示し、履歴の扱いなどデータ面の説明を積み上げられるか。性能競争の次は、止まったときの設計と説明責任が選ばれる基準になりつつある。
