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セキュリティ企業Radwareは2026年10月29日、GitHubの公開リポジトリ61件を狙い、悪意あるコマンドを含む投稿83件が9月1日に行われていたと発表した。外部投稿を不適切に処理するGitHub Actionsのワークフローが標的で、2件ではコマンド実行の証拠を確認した。ただし、認証情報の窃取やソースコード改ざんは確認されていない。
外部投稿が実行コマンドに変わる仕組み
攻撃者はGitHubのissue、プルリクエスト、コメントに悪意あるコマンドを埋め込んだ。一部ではHTMLコメントを使い、通常の画面表示では気づきにくい形にしていた。Radwareの調査では、コマンドはタイトル31件、本文17件、コメント35件に含まれていた。
攻撃が成立するのは、外部投稿を契機に起動するGitHub Actionsのワークフローが、投稿内容をシェルスクリプトへ直接組み込んだ場合だ。シェルが埋め込まれたコマンドを実行し、環境変数を収集して外部サーバーへ送信しようとする。投稿が存在するだけでコマンドが実行されるわけではない。
83件の投稿は9月1日に集中、74アカウントを使用
Radwareが10月13日までに確認した悪意ある投稿は83件に上る。うち77件は9月1日11時26分から12時10分までの約43分間に、残る6件は同日18時17分から19分までの約2分間に投稿された。時刻はいずれも協定世界時(UTC)である。
投稿には74の名前付きGitHubアカウントが使われていた。研究者は一連の活動に単独の人物が関与した可能性を疑っている。一部のアカウントには過去の正当な開発履歴があり、本人が投稿を否定した例もあるが、アカウントの侵害状況や攻撃者の正体は確定していない。
コマンド実行は2件確認、被害の全容は不明
研究者はPX4/PX4-Autopilotなど2つのリポジトリのワークフロー実行ログから、悪意あるコマンドが実際に実行された証拠を確認した。一方、認証情報が窃取されたか、リポジトリの書き込み権限が取得されたか、ソースコードや下流のソフトウェアに侵害が及んだかは分かっていない。
対策としてRadwareは、外部投稿を実行スクリプトへ直接組み込まず、データとして扱うことを勧めている。また、ワークフローの権限を最小限に抑え、外部イベントで起動する処理と高権限のジョブを分離し、利用可能な秘密情報を制限するよう提言した。
研究者は対象リポジトリの保守担当者に通知した。The Registerによると、多くの対象で投稿の閉鎖や修正が進んだが、すべてのリポジトリで対応が完了したかは確認されていない。
