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フィンランド警察は2026年1月4日時点で、ヘルシンキとエストニアの首都タリンを結ぶ海底通信ケーブルの損傷をめぐり、拿捕した貨物船が錨と錨鎖を海底で「少なくとも数十キロ」にわたり引きずった疑いがあると明らかにした。船の過失なのか、意図的な破壊行為(サボタージュ)なのかの見極めが焦点になる。
「錨を引きずった痕跡」から船を特定、通信は冗長性で持ちこたえる
警察の発表によると、損傷地点に至るまで海底に長い引きずり跡が確認され、航跡との整合などから貨物船「Fitburg」(全長約132メートル)への疑いが強まった。Fitburgはセントビンセント・グレナディーン船籍で、ロシアのサンクトペテルブルクからイスラエルのハイファへ向かっていたという。冬のフィンランド湾で、海底のケーブルに錨が触れた可能性が捜査線上にある。
損傷したのはElisaの海底通信ケーブル(データ通信の回線)で、障害そのものは確認された一方、通信サービスは他ルートへ迂回できる余地があるとされる。現場の実感としては、利用者のスマホがすぐ圏外になる話ではなく、バックボーンの一部が欠けても「別の線で回す」運用がどこまで効くかが問われる局面だ。同日周辺では他社ケーブルの障害も報じられており、原因関係の切り分けも急がれる。
乗組員14人を拘束、争点は「意図」と「管轄」
フィンランド当局は2025年12月31日にFitburgを拿捕し、乗組員14人を拘束した。報道によれば、捜査当局は通信妨害や器物損壊などの容疑で捜査を進め、複数の乗組員の身柄拘束や渡航制限をかけたとも伝えられている。損傷がエストニアの排他的経済水域(EEZ)で起きたとされるため、フィンランドとエストニアの連携が捜査の前提になる。
論点は大きく二つある。第一に、錨の扱いが通常の航行上のミスだったのか、特定の目的をもつ行為だったのかという「意図」の立証だ。第二に、現場が国境をまたぐ海域である以上、どの国のどの法律で何を裁くのかという「管轄」の問題がつきまとう。バルト海周辺では近年、海底インフラの損傷がたびたび起き、ロシアのウクライナ侵攻後の「ハイブリッド脅威(軍事以外の圧力)」として警戒する見方もある一方、今回も最終的には証拠で詰めるしかない。
