ジャングリア沖縄、絶叫系大型施設を追加　26年GWに新アトラクション

沖縄県今帰仁村のテーマパーク「JUNGLIA OKINAWA（ジャングリア沖縄）」の運営会社は2025年12月15日、絶叫系の大型アトラクション「やんばるトルネード」を2026年のゴールデンウイークごろに導入すると発表した。開業後に「次の目玉」を足す判断は、観光の繁忙期に何を積み増したいのかを映す。

連休の体験は増える、ただ混雑も動く

「やんばるトルネード」は2人一組で乗り込み、装置自体が回転するタイプのアトラクションだ。最大高度は約20mで、体が逆さまになる局面もあるという。運営側は「竜巻に飛び込んだような感覚」をうたい、既存の自然体験とは別の“強い刺激”を前面に出す。

旅行者にとって変わるのは、遊びの選択肢だけではない。大型の新設備が加わると、人気が集中する時間帯や待ち列の伸び方も変わりやすい。連休に訪れるなら、園内の回り方や休憩の取り方を含め、体力と時間の配分を先に決めておくことが安心につながる。

“竜巻”を足す狙いは、再訪と滞在の設計

ジャングリア沖縄は2025年7月25日に開業し、やんばるの自然を舞台にした体験を売りにしてきた。やんばるとは、沖縄本島北部に広がる森林地帯を指す呼び名である。そこにあえて都市型のスリルを接ぎ木することで、家族連れだけでなく「怖さを求める層」も呼び込みやすくなる。

追加投資の時期をゴールデンウイークに合わせる点も示唆的だ。夏のピークとは別に、春の大型連休で“新しい理由”を作れれば、沖縄北部での宿泊や周遊の組み立てが変わる。言い換えれば、新設備は単体の売上より、滞在時間とリピートの確率を押し上げる装置になりうる。

次の焦点は「動線」と「運用」の線引き

一方で、スリル系が増えるほど課題も具体化する。安全確認や運行間隔、天候対応など運用の細部が、体験の満足度を左右するからだ。現場の負担が増えれば、ゲスト側の体感としては「乗れる回数」や「移動のしやすさ」に跳ね返りやすい。便利さの差は、観光地では評価の差になる。

今後の分岐は大きく2つある。人気アトラクションの体験を確実にするため予約や時間指定を強めるのか、回遊導線や休憩・飲食の受け皿を厚くして“待つ時間のストレス”を薄めるのかだ。開業後に新設を重ねるテーマパークは珍しくないが、連休の負荷をどう吸収するかが、次の成否を決める暫定の答えになりそうだ。

参考・出典

• JUNGLIA OKINAWA（ジャングリア沖縄）2025年7月25日（金）ついに開業 | ニュースリリース | 株式会社マルハン
• 2025年7月25日開業「JUNGLIA OKINAWA（ジャングリア沖縄）」やんばるの大自然に暮らす動物たちと仲良くなろう！アトラクション「やんばるフレンズ」詳細発表
• 「ジャングリア沖縄」25日開業　今帰仁村の大型テーマパーク
• 【動画】ジャングリア沖縄、7月25日開業　22のアトラクション、入場料は国内在住者6930円
• 7月25日開業「ジャングリア沖縄」、恐竜体験などのアトラクション全貌が明らかに 大型車での逃亡、赤ちゃん恐竜の探索。刀代表の森岡毅氏「沖縄旅行を最高にするテーマパーク」