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2025年12月20日午前11時ごろ、京都府精華町の近鉄京都線で、踏切付近を走行していた京都発橿原神宮前行きの特急と自動車が衝突した。車は炎上し、車内で1人の死亡が確認された。一方、特急の乗客約100人にけがはなく、いったん避難した。
駅近くの踏切で火災、まず守られたのは乗客の安全
事故が起きたのは新祝園駅近くの踏切で、特急は4両編成だった。衝突後、車はホーム端付近まで押し出される形で大破し、火が上がった。消防による消火活動が続き、火はおよそ50分後にほぼ消し止められたという。
特急の運転席付近にも延焼が確認されたが、近鉄や報道各社によると、乗客と乗務員に負傷者は確認されていない。車は反対側を走る急行の側面にも接触したとされる。車内の救助活動の結果、1人の死亡が確認され、警察が身元確認と原因の調査を進めている。
「踏切内で止まる」連鎖をどう断つか、残る課題
現場が駅のすぐ近くであることは、交通への影響も大きい。テレビ朝日系の報道では、事故後に近鉄京都線の一部区間で運転見合わせが発生し、再開の見通しが立たない時間帯もあった。遅延や運休は、通勤通学だけでなく、年末の移動計画にも直接響く。
焦点は「踏切内で車が動けなくなる状況」がなぜ起きたかだ。朝日放送テレビは、踏切手前で別の車に追突した後に線路内へ入った可能性を警察がみていると伝えた。遮断機と警報がある踏切でも、車列の詰まりや焦りが重なると滞留が起きうる。運行側の復旧手順に加え、道路側の行動が事故を防ぐ最後の壁になる。
