メキシコ海軍機が米テキサス州沖で墜落、医療任務中

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2025.12.23

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メキシコ海軍は12月22日、医療支援任務に当たっていた同軍の航空機が、米テキサス州ガルベストン近郊で墜落したと明らかにした。事故はガルベストン付近への進入中に起き、米側の複数機関と連携して捜索・救助が続く。搭乗者には、やけど治療のため搬送中だった子どもが含まれていたとの情報もある。

水上で続く救助、搭乗者の安否確認が急務

墜落地点は、ヒューストンの南東約80kmにあるガルベストン周辺で、海上のコーズウェイ近くとされる。現場にはガルベストン郡保安官事務所のダイブチームなどが出動し、米沿岸警備隊も対応に加わった。周辺では緊急車両の出入りが続き、当局は安全確保のため付近に近づかないよう呼びかけている。

死傷者の確定はなお流動的だ。米沿岸警備隊は搭乗者が8人だったとし、地元紙Houston Chronicleは子どもを含む複数の死亡が確認された一方、救出され病院に搬送された人もいると伝えた。海上での捜索は天候にも左右され、当時は濃い霧で視界が悪かったとの情報が出ている。原因究明にはFAAなど米側の調査も関わる見通しだ。

国境を越える医療搬送、支える仕組みと脆さ

メキシコ海軍の説明では、この便は医療支援の任務中だった。メキシコの民間団体ミチョウ・イ・マウ財団は重度のやけどを負った子どもの治療支援に関わっており、Houston Chronicleは、同財団が小児の熱傷患者をガルベストンの医療機関へ移送する取り組みがあると報じた。搬送は「治療を受けられる場所」へつなぐ最後の手段になり得る一方、移動そのものが新たな危険も抱える。

いま問われるのは、悲劇の瞬間だけでなく、その後の連携だ。事故原因が機体の不具合なのか、霧など環境要因なのか、あるいは複合的なのかで、再発防止の手立ても変わる。捜索・救助の長期化は家族や支援団体に重い時間を強いる。医療搬送を「続ける」ための安全手順と代替手段を、メキシコ側と米側がどこまで具体化できるかが、次の焦点になる。

水上で続く救助、搭乗者の安否確認が急務

国境を越える医療搬送、支える仕組みと脆さ

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