部品大手ミクニが車載電池向け水冷式モジュール開発、冷却制御で劣化抑え寿命延長へ

冷水×温水の緻密制御で電池長寿命化 ミクニ、新熱マネジメント技

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冷却水の流れが切り替わるたび、車内の見えない温度が整う。ミクニは車載電池の熱管理に使う水冷式サーマルマネジメントモジュールを開発し、提案を始めた。走行状況に応じて冷却水を賢く制御し、電池の劣化を抑えて長寿命化につなげる狙いだ。電動車全体の効率と安心に踏み込む一手である。

走りながら温度を整える新モジュール

ミクニが提案を始めたのは、水冷式のサーマルマネジメントモジュールだ。マルチバルブ、電動ウオーターポンプ、熱交換器などをひとまとめにし、寒冷始動や高負荷の加速など状況に応じて冷却水の流れを切り替える。電池やモーターに最適な温度の水を送り、性能を安定させる設計である。

同社の開発品の特徴は、温かい水と冷たい水を混ぜて“ちょうどよい温度”で供給できる点にあるとされる。従来の単純な切替だけでなく、微妙な温度の作り込みで熱のムダを抑え、過冷却や過加熱を避ける発想だ。狙いは電池の劣化を抑え、長く使える状態を保つことにある。

モジュールは8つの流路を持ち、5種類のポジションを1つのバルブで制御する仕様だと伝えられる。電池が能力を発揮しやすい20-30℃の範囲を保つため、内蔵コントローラーが熱源や最適な流路を計算し、冷却水温を作り分ける。乗用・商用の電動車での採用が視野に入る。

仕組みとねらい

寒冷時は電池の温度を素早く引き上げ、高負荷時は発熱のピークを逃がす。流量と混合比の両方を握ることで、運転パターンに合わせた“面”の温調ができる。パック内の温度ムラを抑えることで、性能の安定と安全側のマージン確保を両立させる設計思想といえる。

水温を作ってから送るのではなく、系内の温水と冷水を混ぜて必要な温度に合わせるため、循環系の応答が速く、余分な加熱・冷却を減らせる可能性がある。熱交換器の負荷を抑えられれば、ポンプやファンの消費電力低減にもつながり、航続の底上げが期待できる。

同社は開発と提案にあたり、MBSE(モデルベース・システムズ・エンジニアリング)を整備した。車両全体の要求や規制、走行条件をモデル化し、SOC(充電率)の変化や電池・モーター・キャビンの温度推移を仮想環境で検証できる。試作前の検討を厚くする狙いである。

開発の裏側と広がる文脈

この取り組みが伝えられたのは2025年11月13日。電池の長寿命化を正面から掲げる提案は、車両の総合効率を高めたい需要と響き合う。近年はサーマル系の統合が進み、冷却・暖房・駆動の熱を横断的に活用する発想が主流化している。今回のモジュールもその流れにある。

一方で実機と仮想を組み合わせた評価環境の整備も進む。2025年9月19日には、小田原事業所におけるサーマルマネジメント設備の稼働が紹介された。ハードウェアとモデルをつないで、試作車の前段で精密な検証を行う狙いだ。MBSEと相互補完する開発基盤が見えてきた。

市場面では、EVの普及とともにサーマル関連部材の需要が伸びる見通しが示されている。とくに電動ウオーターポンプや冷却プレートなどの統合・軽量化ニーズが強い。温度づくりをモジュールで担うアプローチは、こうした潮流の中で選択肢を増やす位置づけになる。

目立たない部品の静かな動きが、電動車の走りと寿命を支える。

参考・出典

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