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車のライトが行き交う未明の交差点で、原付バイクと軽乗用車がぶつかった。19日午前0時10分ごろ、大阪府守口市の片側2車線の交差点で起きた事故で、原付に乗っていた男子中学生と10〜20代とみられる男性の2人が、搬送先の病院で息を引き取った。軽乗用車を運転していた運転代行アルバイトの26歳の男性は、その場で逮捕され、警察が詳しい状況を追っている。
未明の交差点で起きた衝突
事故があったのは、片側2車線の直線道路が交わる信号交差点だ。警察によると、男子中学生らを乗せた原付バイクは直進で交差点に進入し、対向から右折しようとした軽四乗用車と衝突したという。原付の運転者は兵庫県尼崎市に住む男子中学生で、後ろには10〜20代とみられる男性が同乗していた。2人はいずれも重いけがを負い、病院に運ばれたが、到着後に死亡が確認された。
軽四を運転していたのは、東大阪市在住の26歳の男性だ。客の車を代わりに運転する「運転代行」のアルバイト中で、警察は自動車運転処罰法違反(過失運転致傷)の疑いで現行犯逮捕した。この罪は、運転中の不注意で人を負傷させた場合に問われる。男性は調べに対し「前をよく見ておらず、ぶつかってしまった」と話し、前方確認の甘さを認めているという。警察は、信号の状況や車両の動きなどを慎重に調べ、事故の全体像を明らかにしようとしている。
二輪車と右折車、交差点で繰り返される危険
今回のように、直進する二輪車と右折車が交差点で衝突する構図は、各地で繰り返されている。埼玉県所沢市でも2025年11月、直進バイクと右折するごみ収集車がぶつかり、16歳の高校生が死亡した事故があった。大阪府警は、交通死亡事故の約7割が交差点で起きているとして、右折車と二輪車の事故への注意を強めている。二輪車は小さく遅く見えやすいとされ、ドライバーが距離や速度を誤って右折を始めてしまう危険があるためだ。
一方で、二輪車側にもリスクを減らす工夫が求められる。大阪府内では2025年春時点で、二輪車が関わる死亡事故が前年より大きく増えたと報告されている。交差点を直進する際には、青信号であっても対向右折車の動きに意識を向け、速度を控えめにすることが重要だ。胸部プロテクターやヘルメットの確実な着用も、万一の際の被害を小さくする手段として繰り返し呼びかけられている。車を運転する側と乗る側の双方が、交差点で一呼吸おいて確認することが、同じ構図の事故を減らす第一歩になる。
静まり返った交差点には、信号と白線だけが、未明に失われた2人の時間を静かに映しているようだ。