写真流出で表面化 セルビアのブチッチ大統領が中国製超音速ミサイル保有を認める

セルビアが中国製超音速ミサイル保有を認める 写真流出で

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セルビアが進めてきた対中防衛協力が、非公開の装備配備という段階を越えて表面化した。インターネット上に出回った戦闘機の写真を受け、アレクサンダル・ブチッチ大統領は2026年3月12日夜、同国軍が中国製の空中発射型超音速ミサイルを保有していると認めた。写真流出が、慎重に伏せられてきた調達の実態を先に示した形だ。

流出写真が示す配備

公開された画像では、セルビア空軍のMiG-29に中国製ミサイルが搭載されているように見える。防衛専門メディアでは、兵器はCM-400AKGの可能性が高いとの見方が出ている。長距離からの対地・対艦攻撃に使えるとされる装備で、保有が事実なら、同国空軍の打撃能力は従来より一段広がる。

セルビアは欧州の軍事中立を掲げつつ、ロシア製装備との併用を続けてきた。一方で中国製兵器の導入も進め、South China Morning Postによれば、2025年初めには中国製FK-3防空システムの運用態勢整備も伝えられていた。今回のミサイル確認は、その流れが航空戦力にも及んでいることを示す。

周辺国に広がる警戒

地域の受け止めも敏感だ。N1は、クロアチアのアヌシッチ国防相が関連報道に触れ、兵器が「倉庫にとどまることを望む」と述べたと伝えた。旧ユーゴ圏では軍備の象徴的な変化が政治的なメッセージとして受け取られやすく、実戦配備の有無以上に、周辺国の不信を刺激する可能性がある。

今回の一件は、装備そのものの性能だけでなく、セルビアが大国間の距離を測りながら調達先を分散している現実を映す。写真流出を受けて保有を認めた経緯は、軍事情報の秘匿が難しくなるなかで、兵器導入がそのまま外交シグナルとして読まれる局面に入ったことも示している。

参考・出典

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