IPO申請急増で、香港当局(SFCとHKEX)、投資銀行に提出書類点検徹底要求

香港IPO急増、当局が審査厳格化を指示 投資銀行へ質の確保要請

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昨年12月9日、香港での新規株式公開(IPO)申請が急増する中、証券先物委員会(SFC)と香港取引所(HKEX)が投資銀行に対し、提出書類が基準を満たしているかの点検徹底を求めた。案件の「質」が市場の信頼を左右しかねない局面に入っている。

IPO申請急増 香港当局が投資銀行に品質是正

ロイターによると、SFCとHKEXは、香港でIPO申請準備を担う投資銀行に対し、提出書類の整備状況を確認するよう要請した。背景には、上場申請が急増する一方で、一部の投資銀行が複数案件を同時並行で進めた結果、申請作業が不十分になるケースがあるとの当局側の問題意識がある。

同報道では、同月5日に警告が出されたとされる。HKEXは、上場申請について「適時かつ厳格な審査」に注力し、発行体やスポンサー(主幹事)、専門アドバイザーとの関与を続ける考えを示した。SFCも「質の高い企業」の香港上場を歓迎し、活発な資本市場づくりを後押しするとしている。

本土企業の資金調達回帰 審査と利便性せめぎ合い

本土企業にとって香港は、海外投資家にアクセスできる主要な資金調達の場だ。一方で、制度運用は「呼び込み」と「投資家保護」のバランスが難しい。サウスチャイナ・モーニング・ポストは、香港側で本土企業の上場を促すため要件の微調整を検討する動きも伝えており、利便性の改善と品質確保が同時に問われている。

また、ロイターは2023年、HKEXが本土企業向け上場申請ルールの一部(いわゆる「中国リスク」欄)を削除しつつ、審査水準は維持すると説明した経緯を報じている。書類品質への要求が改めて前面に出たことで、スポンサー業務の体制や実査の深さが、案件選別の実務を左右しやすくなる。

IPO市場は量の回復だけでは持続しない。開示の信頼性と審査の一貫性が担保されて初めて、上場後の評価と資金の循環が安定する。短期の案件数より、資本市場としての「説明責任」を競争力に変えられるかが分岐点になる。

参考・出典

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