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塩野義製薬は2026年10月5日、希少神経疾患の医薬品を手がける米IntraBioの全株式を、米子会社Shionogi Inc.が20億米ドルで取得する契約を締結したと発表した。規制当局の承認などを条件に、11~12月の取引完了を予定している。完全子会社化を通じ、希少神経疾患事業を拡充する方針だ。
治療薬の世界での権利取得へ、米国事業基盤を活用
塩野義製薬は取引完了後、2026年4月に権利移管を完了したALS治療薬RADICAVAの米国事業基盤を活用する方針だ。IntraBioの人材やノウハウも取り込み、希少疾患の販売・研究開発体制を強化する。
IntraBioは2015年設立で、テキサス州オースティンに所在する。希少な神経変性疾患や遺伝性神経疾患を対象とする医薬品の研究開発・販売を手がける。
取引完了により、塩野義製薬は治療薬AQNEURSA(一般名レバセチルロイシン)と関連化合物について、知的財産や販売権を含む世界での全権利を取得する予定だ。
AQNEURSAはニーマン・ピック病C型に伴う神経学的症状の治療薬として米国とEUで承認され、米国で販売されている。2026年9月18日には、毛細血管拡張性運動失調症の患者の運動失調を治療する適応について米FDAの承認を取得した。欧州ではこの適応の追加が審査中という。
Shionogi Inc.は既存株主から発行済み株式のすべてを取得し、取引完了後の議決権所有割合は100%となる予定。取得価額20億米ドルの公式円換算額は、1米ドル=157.78円で3155億6000万円としている。
取引実行には、各国の競争法に基づく待機期間の満了や必要な規制当局の承認・クリアランス取得などが条件となる。塩野義製薬は、2027年3月期の連結業績への影響を精査中としている。
