ドイツ政府、中国コスコのツィッペル株80%取得を阻止意向 安全保障懸念で投資審査継続

ドイツ政府、中国コスコのツィッペル株80%取得を阻止意向 安全保障懸念で投資審査継続

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ドイツ政府が、中国の国有海運大手コスコによる物流企業ツィッペルの株式80%取得を阻止する意向だと、ハンデルスブラットが2026年9月29日(現地時間)に報じた。同紙が入手した政府内部文書では、買収によって生じ得る戦略的な依存が、政治的対立の際に圧力として利用される危険性が指摘されている。経済省は同日、投資審査が継続中と説明しており、正式な最終決定は公表されていない。

内陸へのコンテナ輸送に安全保障上の懸念

ハンデルスブラットによると、ハンブルクに本拠を置くツィッペルは、北海沿岸の港からドイツ東部の内陸部まで、トラックと鉄道を組み合わせてコンテナを輸送する。同紙は、経済、外務、国防、内務、財務の各省が買収禁止に賛成していると伝えた。

同紙が伝えた文書によると、ベルリン、シュコーパウ、エルスターヴェルダの各拠点では、ツィッペルが扱うコンテナの比率が35~90%に上る。これは特定拠点での比率で、市場全体の占有率ではない。文書はドイツ軍への物流支援も考慮し、危機時に欧州の輸送網を十分に利用できなくなる可能性を懸念している。

一方、ロイターが伝えたツィッペル経営者の6月の発言によると、同社は通常、輸送するコンテナの中身を知らず、IT基盤にはドイツ・欧州のものを使っているという。ドイツ政府は4月の議会答弁で、ツィッペルは当時、BSI法上の重要インフラ運営者として登録されていないと説明した。

競争審査を経て、投資審査は継続中

dpaによると、連邦カルテル庁は2月、株式80%の取得を競争上の観点から認めた。一方、外国投資が公共の秩序や安全に及ぼす影響を調べる投資審査は別に行われている。

ツィッペルは9月29日、政府の「決定」を認識したと述べ、事業運営は従来どおり続いていると説明した。ただし、経済省は同日、投資審査は継続中としている。ロイターによると、コスコのドイツの広報担当者も、最終決定が出るまでコメントしないと述べた。

参考・出典

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