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サイレンの音と衝突音が重なったのは、3連休の最終日となった2025年11月24日昼ごろだった。東京都足立区梅島の国道沿いで、盗難車とみられる白い乗用車が歩道に乗り上げ、買い物客ら11人を次々にはねた。警視庁によると80代男性が死亡し、20代女性が意識不明の重体で、周囲の人たちは悲鳴の中で必死に救助に走ったという。
買い物客でにぎわう歩道を襲った暴走の軌跡
現場は東武線西新井駅から東へ約1km、家具や日用品の大型店やマンションが並ぶ国道4号沿いの歩道だ。昼下がり、多くの家族連れが買い物袋を手に行き交う中、白い乗用車は赤信号の交差点に進入したとみられ、そのまま横断歩道付近から歩道へと乗り上げた。車は約100mの区間をガードレール沿いに暴走し、やがて車道に戻ってトラックなどと衝突して止まった。
ひとりで実家のある群馬への帰省途中だったという40代の女性は、交差点で停車中に後方からサイレンを聞いた直後、前方で人影が次々とはね飛ばされるのを目撃した。警備員とみられる男性が空中を回転する姿が脳裏に焼き付いて離れないといい、女性は「とにかく助けないといけない」と車を路肩に寄せ、周囲の人に119番通報やAEDの手配を呼びかけながら応急処置に加わった。
家族を乗せて走っていた別の男性は、サイドミラー越しにパトカーの赤色灯を認めた直後、背後で連続して金属がつぶれる音を聞いたという。次の瞬間、後続の車両同士がぶつかり合い、弾かれたトラックが自車のすぐ横まで滑り込んできたが、間一髪のところで停止した。近くの住民の高齢男性は、昼食中に「ドーン」という衝撃音を感じて外に出ると、白い車が酒の配送トラックに突き刺さり、路上には複数の人が倒れていたと振り返る。
盗難車と37歳の男 危険運転致死傷容疑も視野に
暴走した乗用車は、近くの自動車販売店から持ち出されたもので、販売用の「認定中古車」と書かれたナンバープレートが付いたまま走行していたとみられる。警視庁は24日、足立区在住の37歳の男を店から車を盗んだ疑いで逮捕した。男は事故直後、ガードレールの隙間から歩道側へ抜けて区役所方面へ走り去る姿が目撃されており、運転していた本人とみて事情を聴いている。
警察によると、男は「盗んだつもりはなく試乗のために走らせた」と窃盗容疑を否認しているが、車が赤信号で交差点に進入し、歩道を走行して多数をはねた経緯から、自動車運転処罰法違反の一種である危険運転致死傷や、事故後に現場を離れたひき逃げの疑いも視野に捜査が進められている。この法律は、著しく危険な運転で人を死傷させた場合に、通常より重い刑を科すために設けられたものだ。
今回の事故では、10代から70代までの男女が重軽傷を負い、はねられた11人のうち80代男性が死亡、20代女性が意識不明の重体となっている。通学路や買い物のために日常的に利用される歩道が一瞬で危険な場所へ変わったことに、近隣住民からは「こんな大事故は初めてだ」と不安の声が上がる。普段は車道と歩道を隔てているはずのガードレールが、完全な防波堤にはなりきれない現実が静かに突き付けられている。
