中国・北京市門頭溝区で回転ずしチェーン スシロー店を当局が立ち入り検査

北京のスシローに立ち入り検査 マグロに寄生虫の卵か

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北京で広がった来店客の動画投稿をきっかけに、回転ずしチェーン「スシロー」の店舗が当局の調査対象となった。北京市門頭溝区の市場監督当局は3月4日、門頭溝区の長安天街店で提供されたマグロに寄生虫の卵のような異物があったとの通報を受け、現場で立ち入り検査を実施したと明らかにした。残っていたマグロの赤身は証拠として保全され、正式な調査に入った。

立ち入り検査 残存マグロ保全

発端は、今月1日に店を利用した客が、マグロの切り身に白い粒が付いていたと訴えたことだった。2日に動画がSNSで拡散し、店員が健康被害が出た場合は責任を負う趣旨の説明をする場面も注目を集めた。

これを受けて当局は、店内に残っていた赤身を押収に近い形で確保し、食品衛生上の問題があったかどうかを調べている。現時点で、異物が実際に寄生虫の卵だったかは確定していない。南都湾財社に対し、同社側は食品検査に協力しており、結果を待っていると説明した。

消費者対応も並行して進んでいる。報道では、当日の飲食代は返金され、当局による調停を待つ段階にあるという。調査の焦点は、食材そのものの状態だけでなく、店内での保管や提供の過程に問題がなかったかにも及ぶ見通しだ。

中国事業拡大 信頼維持

スシローは2021年に広州で中国本土1号店を開き、その後は深圳や成都などへ出店を広げた。北京では昨年8月に初出店し、首都圏での知名度を高めていた。FOOD & LIFE COMPANIESの資料では、北京1号店の開業時に予約が短時間で600組を超えるなど、集客力の強さが目立っていた。

中国では日本系の飲食ブランドに対し、価格だけでなく安全性や説明責任への目線も厳しい。とくにSNSで映像が一気に広がる局面では、行政の初動と企業の情報開示が、その後の客足を左右しやすい。今回の件は単発の異物混入の有無にとどまらず、拡大局面にある事業の管理体制が問われる事案になった。

外食チェーンが店舗網を広げるほど、個別店の衛生対応は本社戦略そのものに跳ね返る。検査結果が白であっても、仕入れから提供までの確認手順を見える形で示せなければ、不安は残る。逆に調査を機に管理の流れを整え直せば、急拡大の弱点を補う契機にもなりうる。

参考・出典

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