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国境から遠く離れた米南部の街ニューオーリンズに、まもなく連邦の国境警備隊員が大挙して集結しようとしている。米国土安全保障省が、ルイジアナ州とミシシッピ州を対象に約2か月にわたる大規模な移民取り締まり作戦「スワンプ・スイープ」を準備していることが分かった。目標はおよそ5000人の逮捕とされ、すでに関係機関の調整が進んでいるという。
250人動員の「スワンプ・スイープ」とは
AP通信などによると、この作戦では約250人の連邦国境警備隊員が動員され、2025年12月初旬からルイジアナ州南東部とミシシッピ州の一部で集中的な摘発を行う計画だという。隊員らはまずニューオーリンズに集まり、装備や車両を整えたうえで、ジェファーソン、セントバーナード、セントタマニー各パリッシュや州都バトンルージュなどの住宅地や商業地へ展開するとされる。
作戦期間はおよそ2か月で、逮捕者数の目標は約5000人と伝えられている。計画文書では、ニューオーリンズの連邦捜査局支局が指揮所となり、市南部の海軍基地に車両や「非致死性」とされる催涙ガス弾などを備蓄する案も示されているという。国土安全保障省は個別作戦へのコメントを控えつつ、「全国で法の執行を日々行っている」と述べるにとどまっている。
全米に広がる強硬策と地元社会の不安
今回の派遣は、ロサンゼルスやシカゴ、ノースカロライナ州シャーロットなどで続いている一斉摘発に続くもので、トランプ政権が掲げる大規模な国外退去の公約を具体化する一手とみられている。政権の国境対策責任者トム・ホーマン氏は、今後ニューヨーク市でも取り締まりを強化する計画があるとテレビ番組で述べており、強硬路線はさらに拡大する可能性がある。国境地帯を主な任務としてきた国境警備隊員が、内陸の大都市圏に長期展開するという点でも、大きな転換点となりそうだ。
一方で、現場となる地域社会には不安も広がる。ルイジアナ州のランドリー知事は政権寄りの立場とされるが、移民に比較的寛容なニューオーリンズ市では、長年連邦の一斉摘発に距離を置いてきた経緯がある。市警本部長のアン・カークパトリック氏は、近く国境警備当局から説明を受ける意向を示す一方、地元の支援団体は「逮捕の恐れから被害を受けても通報しない人が増え、地域全体の安全が損なわれる」と懸念を口にする。静かな住宅街にも、連邦車両のテールランプが続く光景が日常になるかどうかが、今問われている。
参考・出典
- DHS plans to deploy 250 border agents to Louisiana in major immigration sweep, AP sources say
- US to send 250 border agents to Louisiana, Mississippi next month, AP reports
- Homeland Security to deploy 250 agents for ‘Swamp Sweep’ immigration action in Louisiana, AP reports
- DHS 'Swamp Sweep' operation aims for nearly 5K arrests in Louisiana, Mississippi | Fox News
- DHS to send 250 agents to New Orleans for regional immigration sweep: report • Louisiana Illuminator
- US to send 250 border agents to Louisiana, Mississippi next month, AP reports