チェコでバビシュ氏が首相に復帰 反EU・反移民色が強まる政治転換点に
チェコでバビシュ氏が約4年ぶりに首相復帰、10月選で第1党のANOが政権を奪還。SPDやモーターリストと連立し下院108議席の多数派を形成、EUや移民、環境・気候政策、ウクライナ支援の見直しが焦点に。反EU・反移民の色彩が強く、市民生活や対外関係に影響を及ぼす可能性が懸念される。
本ページでは「ウクライナ支援」をテーマとした記事を一覧で掲載しています。
チェコでバビシュ氏が約4年ぶりに首相復帰、10月選で第1党のANOが政権を奪還。SPDやモーターリストと連立し下院108議席の多数派を形成、EUや移民、環境・気候政策、ウクライナ支援の見直しが焦点に。反EU・反移民の色彩が強く、市民生活や対外関係に影響を及ぼす可能性が懸念される。
米メディアが報じたEU構想の「ロシア凍結資産を担保にしたウクライナ向け融資」についての日本参加拒否報道に対し、財務省は12月9日夜に事実無根と強く抗議。三村財務官や片山財務相はG7での支援に関する発言を説明し、記事の撤回を求めた。背景に逼迫する支援の現状を挙げ、報道に反論した。
EUのコスタ欧州理事会議長は、ウクライナ向け今後2年間の金融支援交渉が大詰めに達し、加盟国の賛同が得られるとの見通しを示した。10月に政治決定した2026〜27年の継続支援を受け、18日の首脳会議で資金の配分や戦時下のウクライナとEU市民の負担分担が最終判断される見込みだ。
ロシア安全保障会議副議長のメドベージェフ氏は、EUがベルギーで凍結中のロシア資産をウクライナ賠償の名目で流用すれば「開戦理由」に相当すると警告。資産凍結の扱いがブリュッセルや各国の安全保障と市民生活に及ぼす影響が新たな懸念となっている。議論は続いている。
欧州委員会は向こう2年でウクライナ支援に充てる総額900億ユーロ(約1,050億ドル)の資金調達案を加盟国に提示。ロシア凍結資産の活用案と市場借入案の二本立てで、負担割合や法的・財務リスクの分配が焦点になっている。加えて加盟国の同意や市場の反応が資金調達の可否を左右する。
ゼレンスキー大統領は12月1日エリゼ宮でマクロン大統領と米国主導の和平案や停戦条件を協議。以降EUや英独伊ポーランドらと電話協議を重ね、ウクライナ支援継続と国際協力を確認したが、依然として戦闘激化の下で犠牲の分配や復興負担をめぐる不安が広がっている。
米国のルビオ国務長官が12月3日のブリュッセルNATO外相会合を欠席する見通しとなり、年2回の定例会合に米外交トップが不在となるのは異例だ。ウクライナ支援の協議が山場を迎える中、同盟国の不安が広がり、NATOと支援継続への信頼が問われる。今後の影響が注目される。
爆発で線路が歪んだ写真が広まる中、トゥスク首相はワルシャワ―ルブリン間の鉄道爆破を「前例のない破壊行為」と非難。ウクライナへの武器・補給輸送に使われる重要路線が狙われ、戦地から離れたインフラ攻撃の深刻化が浮き彫りになった。政府は原因究明と関係国との連携を強化する見通しだ。
2025年11月12日、カナダ・ナイアガラで開かれたG7外相会合は、ロシア侵攻のウクライナへの「揺るぎない支援」を共同声明で確認したが、対ロ制裁の強化は「検討する」と留保し、支援の手段と制裁の具体策は示されなかった。各国外相の温度差が浮き彫りになった。
高市首相は10月24日深夜、英国・フランス主催のウクライナ支援有志連合首脳会合に就任後初めてオンライン参加し、戦争の帰結が東アジアに及ぶと指摘して制裁と支援の継続を表明した。同席した英仏や他国と連携強化や人道支援の重要性を強調し、外交・安全保障分野での協力を呼び掛けた。