リトアニアが緊急事態 ベラルーシ発「密輸気球」が空港運用を妨害
リトアニア政府は、ベラルーシから飛来する観測気球が大量のたばこを密輸しビリニュス空港を閉鎖するなど公共の安全と航空秩序を脅かすとして全国で緊急事態を宣言。政府はこれを「ハイブリッド攻撃」と位置付け軍の追加権限を導入する方針を示し、国際社会に協力を呼びかける。
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リトアニア政府は、ベラルーシから飛来する観測気球が大量のたばこを密輸しビリニュス空港を閉鎖するなど公共の安全と航空秩序を脅かすとして全国で緊急事態を宣言。政府はこれを「ハイブリッド攻撃」と位置付け軍の追加権限を導入する方針を示し、国際社会に協力を呼びかける。
ベラルーシとEU加盟国リトアニアの国境付近で再燃する空域摩擦。12月1日、無人機の偵察やビラ散布を巡りベラルーシが抗議、リトアニアは事実無根と否定。首都圏空港は気球飛来で長時間の運航停止を余儀なくされ、越境する小型機の応酬が市民生活を圧迫している。
リトアニア・ビリニュスの空港でベラルーシ側から流れ込んだとされる密輸用気球が確認され、10月27日未明に相次ぎ閉鎖。出発案内には「delayed」の表示が相次ぎ、旅客の混乱も発生。政府は空からの密輸に強硬姿勢を示し、域内の安全保障と民間航空の脆弱性が改めて課題となった。
バルト海沿岸で23日、リトアニア国防当局がロシア軍機2機による約18秒の領空侵入を発表。NATO防空任務中のスペイン空軍機が緊急発進し、欧州の国境で続く緊張の現実を浮き彫りにした。同件はNATOやリトアニアがロシアの近接行動に強い懸念を示すもので、地域の防空態勢や外交対応が注目される。