出光興産、全固体電池材料の製造設備に着工 千葉で量産準備加速
全固体電池の量産が設計段階から工事段階へ移行。出光興産は1月29日、全固体リチウムイオン二次電池向け固体電解質の大型パイロット製造装置へ最終投資を決定し千葉事業所で建設着手。実用化を見据え材料供給と量産態勢の整備が加速し、業界全体で供給網の確立に向けた投資も活発化している。
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全固体電池の量産が設計段階から工事段階へ移行。出光興産は1月29日、全固体リチウムイオン二次電池向け固体電解質の大型パイロット製造装置へ最終投資を決定し千葉事業所で建設着手。実用化を見据え材料供給と量産態勢の整備が加速し、業界全体で供給網の確立に向けた投資も活発化している。
マクセルは、使い切りの一次電池として普及する塩化チオニルリチウム(ER電池)と同等サイズで置き換え可能な全固体電池モジュールを開発。産業機器やスマートメーター現場での電池切れによる稼働停止や作業員の巡回、廃棄発生を抑え、電池交換頻度と廃棄量の削減で保守負担と環境負荷の軽減を狙う。
マクセルはコイン形全固体電池「PSB2032」を開発、容量35mAhでセラミックパッケージ型PSB401010Hの約4倍。設備監視などIoT機器の主電源を想定し、量産中の製品に続き12月下旬からサンプル提供を開始、小型IoT機器の長寿命化に貢献するとしている。
東北大学(黄錚大学院生、大野真之准教授)と米レンセラー工科大学のプラシュン・ゴライ助教授らは、塩化物系固体電解質で混合比を少しずつ変えつつ電気伝導を測定。酸素が担う役割を詳細に解明し、伝導を左右する鍵は「どの酸素か」にあると示して全固体電池設計の指針を提示した。
マクセルは2025年10月、150℃の高温下で充放電可能なセラミックパッケージ型全固体電池「PSB401010T」を発表。11月上旬にサンプル出荷を始め、半導体前工程や高温設置が必要な産業機器の設計自由度を高めるとされ、応用範囲が広がる見込みだ。