第3の磁性体に光 軟X線とシミュレーションが開く次世代メモリー材料の扉
測定装置でモニターに浮かぶ散乱パターンのわずかな違いを解析し、東北大学・鈴木博人助教らが、これまで観察困難だった交替磁性体の磁区を可視化・定量化する新観察法を開発。省エネルギー次世代メモリー候補の内部情報領域の分離と数値評価を可能にした成果。
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測定装置でモニターに浮かぶ散乱パターンのわずかな違いを解析し、東北大学・鈴木博人助教らが、これまで観察困難だった交替磁性体の磁区を可視化・定量化する新観察法を開発。省エネルギー次世代メモリー候補の内部情報領域の分離と数値評価を可能にした成果。
研究チームはペトリ皿で育てたシイタケ菌糸に電極を当て、乾燥・再湿潤で電気応答を“記憶”するメモリスタ動作を確認。次世代計算向けメモリスタを希少資源や大規模工場に頼らず作る可能性を示し、省エネと環境負荷低減への応用が期待される。実用化に向け耐久性や量産性の検証が課題だ。