ウクライナ、黒海でロシア潜水艦を水中ドローン攻撃と公表
ウクライナは12月15日、黒海ノボロシースク港で停泊中のロシア潜水艦を水中ドローンで攻撃したと発表。侵攻後初の潜水艦攻撃公表で、近時ロシア関連船舶への攻撃も増加。港湾物流や海上安全、国際的影響への波及も焦点だ。
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ウクライナは12月15日、黒海ノボロシースク港で停泊中のロシア潜水艦を水中ドローンで攻撃したと発表。侵攻後初の潜水艦攻撃公表で、近時ロシア関連船舶への攻撃も増加。港湾物流や海上安全、国際的影響への波及も焦点だ。
ウクライナ海軍によれば2025年12月13日、黒海でひまわり油を積みエジプトへ向かっていたトルコ船「VIVA」がロシアの無人機とされる攻撃を受け、乗組員に負傷はなく航行を継続。港湾攻撃と合わせ第三国商船が巻き込まれるリスクが改めて浮上した。
ロシア国防省は12日、黒海上空でウクライナの無人機90機を一晩で撃墜したと発表。トベリ市の住宅被害で7人負傷、モスクワのシェレメチェボ空港で出発便一時停止など、市民生活や航空交通への影響が広がっており、地域の緊張や航空安全への懸念も強まっている。
トルコは年末期限のロシア産ガス輸入契約2件(計220億立方メートル)を1年延長するとバイラクタル・エネルギー相が表明し、安定供給を確保する一方、黒海でのタンカー攻撃を受けエネルギーインフラの戦闘切り離しを各国に要請。ロシア依存とエネルギー安全保障の両立に直面。
ロシア南部ノボロシスク近郊の黒海沿岸にある大規模石油ターミナルが29日未明、無人艇の攻撃で操業停止。CPCは「テロ」と断定しタンカーを海域外へ退避。欧米メジャーも関わるパイプライン停止は供給リスクと責任の所在を問う事態だ。世界の原油供給や価格にも影響を与える可能性がある。
ウクライナ当局は28日、国内製の水上ドローンで黒海のトルコ沿岸を航行していたロシア関連の原油タンカー2隻を攻撃し、1隻を航行不能にしたと発表。乗組員はトルコ当局に救助され、欧米の制裁を回避する「影の船団」への対処や黒海の海上輸送の安全性、対ロシア制裁の行方に波紋を広げている。
沿岸警報が発令され、黒海トゥアプセ近くで無人艇4隻が接近し1隻が海岸近くで爆発。衝撃で窓が割れボートハウスやガレージが損傷。現地は死傷者なしとし、ロシア鉄道は貨物運行制限を2025年11月13日まで延長、燃料輸出の要所での爆発が補給輸送に影響。
トゥアプセ港では、2025年11月2日未明に黒海沿岸のロシア・クラスノダール地方で無人機攻撃が発生し、石油ターミナルとタンカーが直撃を受けて火災が発生。甲板上部構造やターミナル建物が損傷し、乗組員は避難した。現在の稼働状況は判明しておらず、地域当局はインフラ被害を報告。国際海運や石油供給への影響が懸念されている。
2025年10月29日、ルーマニア国防省は米国がミハイル・コガルニチャヌ空軍基地に駐留予定の兵員を含むNATO東部域での駐留削減と旅団ローテーション停止を通告したと発表。約1000人の米軍は同国に残る見通しで、NATOのコメントはまだない。