深圳APECを前に参加ルール明確化 中国、台湾をけん制
中国外務省は、2025年11月に深圳で開催予定のAPEC首脳会議での台湾参加について、安全懸念を否定しつつ、参加の鍵は確立された慣行と「一つの中国」原則、関連覚書の順守だと明確に表明。チャイニーズ・タイペイとしての出席条件が早期に示された形だ。
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中国外務省は、2025年11月に深圳で開催予定のAPEC首脳会議での台湾参加について、安全懸念を否定しつつ、参加の鍵は確立された慣行と「一つの中国」原則、関連覚書の順守だと明確に表明。チャイニーズ・タイペイとしての出席条件が早期に示された形だ。
APEC首脳会議の余韻が残る中、台湾代表・林信義氏が2025年11月3日台北で高市早苗首相との面会と握手に関する中国の批判を「ごく普通のこと」と一蹴。握手一枚をめぐる波紋は日台中の外交的距離感と緊張を映し出している。今後の日台関係や地域外交の行方に注目が集まる。
APEC慶州で高市早苗首相が台湾代表・林信義氏と握手写真をXに投稿したことを受け、中国外務省が日本政府に厳正な申し入れと強烈な抗議を表明。10月31日の習近平会談の翌日に、薄暮の会場でSNS発信が日中関係に緊張をもたらした。背景には台湾問題とSNS時代の外交配慮の難しさがある。
2025年10月31日、慶州のAPEC首脳会合で高市早苗首相は日本側の要請で習近平国家主席と会談。日中関係の安定化や経済協力、地域安全保障を巡って意見交換し、関係改善の具体策や対話継続で一致した。首脳会談は短時間だったが、実務レベルでの協議再開に期待が示された。
韓国のAPECに合わせ、台湾代表団は10月31日、米台貿易協議が「実務はほぼまとまり文書交換段階」と説明。楊珍ニー代表はリック・スウィッツァー米通商代表部副代表と会談し、関税の取り扱いや適用範囲を協議中で半導体は従来どおり関税対象外。現時点で最終合意には至っていない。
韓国・慶州で開かれるAPEC首脳会議の機会を捉え、高市早苗首相が31日を軸に習近平国家主席との初の首脳会談に臨む方向で調整が進んでいると報道。一部では31日実施を想定し、政府は30日から11月1日の会期中に日中を含む個別会談で接点拡大や日中関係の安定化を探る方針だとみられる。
2025年10月27日、オタワでカーニー首相は記者団に対し、米国との貿易協議について「再開に臨む用意がある」と表明。緊張が高まる米加関係でも交渉の窓は閉じておらず、韓国APECでの対話再開が焦点となる。今後の関税やサプライチェーンへの影響が注目される。
通商と安全保障が交差するアジアで、トランプ大統領は外遊後のAPEC首脳週(韓国・慶州)で、習近平氏との会談が取り沙汰される中、関税や重要鉱物、半導体規制、サプライチェーンや安全保障の懸案をどこまで動かせるか交渉力が問われる。結果は米中関係や地域経済、半導体供給網にも影響する見通しだ。
台北のラジオスタジオからマイクが光る中、台湾当局は米保守系ポッドキャスターやインフルエンサーに静かに接触。APEC首脳会議を控え、トランプ政権の対中交渉で台湾が優先度を下げられる懸念を払拭し、米政権の関心リストに埋もれさせない狙いで水面下の広報を続けている。
朝鮮中央通信は23日、北朝鮮が22日に平壌郊外の夜空を裂く光を放ち北東へ飛翔した極超音速弾を用いた「最先端兵器システム」の実験に成功したと報道。抑止力強化の主張は来週のアジア太平洋経済協力会議(APEC)を前に地域の安全保障と緊張を一段と高めている。
貿易休戦の期限が迫る米中関係で、トランプ氏がレアアース、フェンタニル、大豆、台湾を交渉優先に挙げ、10月末のAPEC前後に習近平氏との会談を探る一方、11月1日発効の100%追加関税を示唆。圧力と対話が交錯し緊張と期待が高まる。市場や地政学への影響に注目が集まる。
15日、米財務長官ベセント氏はトランプ大統領が今月下旬に日本訪問後、韓国へ向かう見通しを明らかにし、31日開幕のAPECで習近平氏との会談調整が進むと述べた。米中対立下で外交の打開策に注目が集まる。日程や首脳会談の行方、地域安全保障や経済問題での調整が焦点となる見方が出ている。
収穫期の畑で携帯の通知を見つめる米国大豆農家。トランプ大統領がAPEC慶州で4週間後に習近平氏と会談し、大豆を主要議題に掲げるとSNSで表明。滞る対中販売に期待と警戒が交錯し、市場は価格や農家収入、関税・輸出規制の行方を注視している。