中国側の事前連絡は不十分 レーダー照射問題で小泉防衛相が安全確保の欠如を批判
中国軍機による航空自衛隊機へのレーダー照射問題で小泉進次郎防衛相は、中国海軍艦艇から海自護衛艦へ飛行訓練開始の連絡はあったが、航行警報や通報は確認されず「危険回避のための十分な情報がなかった」と批判。事前連絡と安全確保のギャップが前線に重くのしかかる。
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中国軍機による航空自衛隊機へのレーダー照射問題で小泉進次郎防衛相は、中国海軍艦艇から海自護衛艦へ飛行訓練開始の連絡はあったが、航行警報や通報は確認されず「危険回避のための十分な情報がなかった」と批判。事前連絡と安全確保のギャップが前線に重くのしかかる。
中国海軍機による自衛隊機へのレーダー照射で中国側は「捜索目的」と主張。小泉防衛相と木原官房長官は9日、断続的照射を「危険な行為」と反論し、最前線の搭乗員が通常の捜索とは言えない点を問題視している。現場の安全確保や国際法との整合性が焦点で、搭乗員のリスクと対応策が問われている。
12月7日、中国軍機の航空自衛隊機へのレーダー照射が明らかになった直後、中国海軍は自衛隊機が訓練空域に繰り返し接近し訓練と飛行の安全を妨げたと反論。防衛省は中国側の行為を危険と抗議し、東シナ海上空で「どちらが安全を脅かしたか」の争点が浮上した。
中国外務省は東アジア海域での自国艦船大規模展開について具体の規模や目的を明言せず、海警局も含め「国内法と国際法に沿う」と述べた。しかし海運や漁業を支える周辺国の海域では漁業従事者の生活や船舶の安全への影響を懸念し、地域の不安と負担が増している。
就役半月の中国海軍最新空母「福建」を中心とする空母打撃群が、艦載機の発着を含む初の本格海上訓練を終え、2025年11月18日に海南省三亜の軍港へ帰投。甲板で誘導する黄色いベスト隊員やクレーン稼働が艦隊システム構築の第一歩を示した。実戦投入に向けた節目となった。
曳船に引かれた灰色の船体がゆっくり離岸し、2025年11月14日、中国の新型強襲揚陸艦「四川」が上海から初の試験航行に出発。電力・推進など基幹システムの信頼性確認で、空母「福建」就役直後に海洋戦力の節目となる動き。公開は限定的で、艦載機運用や人員配置など今後の試験項目も予定。
中国の新型国産空母「福建」が2025年11月5日に海南・三亜で就役したと新華社が報道。電磁式カタパルトで艦載機運用が拡大し、中国海軍は3隻体制へ移行。建造から試験、就役までの動線は海上プレゼンス更新の一歩となる。常時運用の現実味も増す。
中国最新空母「福建」は電磁カタパルトで射出・回収映像を公開したが、甲板配置が発着同時運用を制約し、元米海軍将校は米空母の約6割の発着テンポにとどまると指摘。電磁カタパルトなど技術面の飛躍と甲板運用や整備面での制約が実戦での戦闘持続力にどう影響するかが焦点だ。