「そんなことより定数削減」 高市首相発言に野党一斉反発
11月26日の党首討論で高市早苗首相が企業・団体献金規制の議論をかわし「定数削減」を優先すると発言。翌27日、野党や比例代表を支える中小政党が反発し、政治資金の透明化と議員定数見直しの負担を巡る対立が鮮明になった。誰が痛みを負うのか、議論は今後の選挙制度や有権者代表性にも影響する。
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11月26日の党首討論で高市早苗首相が企業・団体献金規制の議論をかわし「定数削減」を優先すると発言。翌27日、野党や比例代表を支える中小政党が反発し、政治資金の透明化と議員定数見直しの負担を巡る対立が鮮明になった。誰が痛みを負うのか、議論は今後の選挙制度や有権者代表性にも影響する。
2025年11月13日の参院予算委総括質疑2日目で、高市早苗首相は自民と日本維新の会が合意した企業・団体献金の見直しについて「いまは工程を明示できない」と述べ、定数1割削減は「納得感の得られる規模」と強調。安全保障や賃上げまで論点が広がり、与野党の間合いがにじんだ。
10月19日、国民民主党の玉木雄一郎代表は日本維新の会に企業・団体献金の受け手規制への賛同を要請。公明党と練った骨格は政党本部や都道府県連に限定する案で、21日召集の臨時国会で「政治とカネ」と定数削減が論点化する見通しだ。与野党の駆け引きや審議の行方にも影響しそうだ。
自民と公明の連立協議が正念場。公明の「企業・団体献金」を政党本部・都道府県連・国会議員代表の政党支部に限定する案に自民は難色。地方支部除外や派閥裏金解明を抱き合わせる高市総裁の早期合意も見通せず、臨時国会召集の遅れが現実味を帯びる。与党内の折衝は難航している。