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自己資本の厚みを左右する米国の銀行資本規制が、再び書き換わる可能性が出てきた。規制当局に提出され、このほど公表された資料では、大手銀行のリスク測定方法を定める「バーゼルⅢエンドゲーム(Basel III Endgame)」を新たな形で提案する準備が進んでいる様子がうかがえる。
資本算定ルール改訂案 再提案へ前進
ロイターによると、連邦準備制度理事会(FRB)のボウマン副議長(監督担当)は昨年9月25日、大手行向け資本規制の改訂案を「年末まで、または年明け早い時期」に再提案する方向で、預金保険公社(FDIC)や通貨監督庁(OCC)と作業していると述べた。
同じくロイターは昨年8月1日、当局が従来案(約1000ページ規模)を大幅に組み替え、より業界負担の小さい新案づくりに着手したと報じた。狙いは、リスクに応じた資本の積み増しを維持しつつ、算定の複雑さや増加幅への反発を和らげる点にある。
「バーゼルIIIエンドゲーム」は、金融危機後に固められた国際的な自己資本規制の最終パッケージを、各国のルールに落とし込む作業を指す。米国版は、対象範囲や手法が厳しすぎるとの批判を受け、軌道修正が焦点になってきた。
反発の背景 RWA増加と貸出への波及
FRBが公表している講演記録でボウマン氏は一昨年6月、当初提案の影響として、対象行全体のリスク資産(RWA)が合計で約2割増えるとの試算に触れ、業務別の負担に偏りが出る恐れを指摘した。資本が厚く必要になれば、融資姿勢や市場取引、株主還元にも連鎖しうる。
パウエルFRB議長も、資本規制案には「広範で大幅な修正」が必要になるとの認識を示してきたとAP通信が報じた。銀行側は、住宅ローンや企業向け信用供与を細らせると訴え、当局は安全性の確保と景気への影響の間で落としどころを探っている。
再提案が実現すれば、論点は「資本をどれだけ上げるか」から、「リスク計測をどう単純化し、国際整合性をどこまで確保するか」に移る。最終化の遅れは海外当局の導入判断にも影響するため、米当局は透明性の高い算定根拠と、段階導入の設計で市場の不確実性を減らす責任を負う。
参考・出典
- Fed’s Bowman says regulators to unveil Basel capital rule redo by early 2026
- Fed spearheads effort to ease ‘Basel III endgame’ capital requirements, Bloomberg News reports
- Speech by Governor Bowman on the consequences of bank capital reform – Federal Reserve Board
- Speech by Governor Bowman on the path forward for bank capital reform – Federal Reserve Board
- Federal Reserve’s Powell: Regulatory proposal criticized by banks will be revised by end of year | AP News
