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早朝の静かな住宅街に、重い金庫を運び出す足音が響いた。7月28日未明、横浜市神奈川区の住宅に複数人が押し入り、住人の60代男性を催涙スプレーで襲った事件だ。この強盗致傷事件で神奈川県警は11月25日、指示役とみられる20代の男2人と、実行役とされる16~17歳の少年5人を住居侵入などの疑いで逮捕した。奪われた金庫には現金約700万円が入っていたという。
早朝の住宅を襲った計画的な犯行
県警によると、事件が起きたのは7月28日午前5時10分ごろだ。目出し帽の一団が横浜市神奈川区の一戸建てに押し入り、寝ていた60代男性に催涙スプレーを浴びせ、顔や腕に化学熱傷を負わせた。男らは現金約700万円などが入った金庫を運び出し、車で逃げたとみられる。発生当初の報道でも、金庫には数百万円規模の現金が入っていたとされていた。
逮捕されたのは、ボリビア国籍で自称電気設備工のバカ・タケオ・ケビン・リュウ容疑者(29)と、会社員の石田雄大容疑者(24)の2人だ。2人は16~17歳の少年5人に犯行を指示した役割とみられ、少年らは住宅へ侵入して金庫を運び出した実行役として、いずれも強盗致傷と住居侵入の疑いがかけられている。現場の防犯カメラには少年とみられる人物が金庫を車に運び込む姿が残り、映像解析などから2人の特定に至ったという。県警は認否を公表していない。
通信アプリでつながる若者と匿名型グループ
県警捜査1課によれば、バカ容疑者と石田容疑者は、秘匿性の高い通信アプリを通じて少年らに連絡を取り、犯行の日時や役割分担を指示していた疑いがある。少年らは現場でスタンガンも所持していたとみられ、男性が抵抗した場合に備えていた可能性がある。暗号化されたメッセージアプリは履歴が残りにくく、近年は組織的な強盗事件の連絡手段として使われる例が目立っている。
また石田容疑者は、10月に小田原市の住宅から腕時計など34点(約340万円相当)を盗んだ疑いでも逮捕されていたが、この件は処分保留となっている。県警は今回の強盗致傷について、不特定多数が匿名で集まり役割だけを担う「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」が関わった可能性も視野に捜査を進める。個々の関係が見えにくいネット上の指示が、早朝の住宅街にまで届いていた構図が静かに浮かび上がる。
