米ニューメキシコ州 富豪エプスタイン氏の元牧場『ゾロ・ランチ』を捜索

エプスタイン氏の元牧場を捜索 米ニューメキシコ州当局

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米ニューメキシコ州の当局は2026年3月9日、ジェフリー・エプスタイン氏が所有していた元牧場「ゾロ・ランチ」の捜索に入った。州が2月に再開した刑事捜査が、現場の確認段階へ進んだ形だ。エプスタイン氏は未成年少女への性的虐待や人身取引を巡って起訴され、2019年に勾留中に死亡した。牧場では以前から、少女や若い女性への性的虐待が行われた疑いが指摘されてきた。

再捜索 州捜査が現場段階へ

州司法省によると、捜索はラウル・トーレス司法長官の指示で9日朝に始まり、州警察とサンドバル郡保安官事務所が支援した。対象はエプスタイン氏が長年所有した広大な牧場で、現在の所有者は捜査への立ち入りに協力しているという。当局は周辺でのドローン飛行を控えるよう呼びかけ、住民にも現場へ近づかないよう求めた。

今回の捜索は、2月19日に再開が発表された刑事捜査の一環である。州側は、これまで非公開だった連邦捜査資料の内容を踏まえ、牧場内で起きたとされる違法行為を改めて調べる必要があると判断した。州当局は2019年にも被害を訴える女性らへの聞き取りを進めていたが、当時の捜査はニューヨークの連邦検察の要請を受けて打ち切られていた。

被害実態 地元対応も検証

エプスタイン氏はニューメキシコ州で起訴されてはいないが、この牧場を訪れた被害申告者の存在は以前から確認されていた。州司法省は今回、州内で起きた出来事に関する信頼できる情報の提供を市民に求めており、物証の確認だけでなく、過去の行動記録や関係者証言の洗い直しも焦点になる。

州議会側でも、牧場での過去の活動や、長年にわたり実態把握が不十分だった背景を検証する動きが進んでいる。土地の管理や地元当局の対応まで含めて調査が広がれば、単なる旧事件の再点検にとどまらず、州内で見過ごされてきた問題の全体像を問う作業になる可能性がある。

事件から年数がたった今の捜索では、残された物証だけで全容を解くのは容易ではない。それでも州に求められるのは、現場確認、行政記録、関係者聴取を丁寧に積み重ね、被害申告と地域社会の疑問に答える筋道を示すことだ。捜査の重みは、過去の犯罪の有無だけでなく、なぜ長く見過ごされたのかを解明できるかにもかかっている。

参考・出典

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