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スマホのメッセージ画面に、またひとつ新しい選択肢が加わる。KDDIは2025年11月19日、オンライン専用プランのpovo2.0やJ:COM MOBILEなどau回線を使うMVNOの利用者にも、次世代メッセージ規格「RCS」を2025年12月16日から順次提供すると明らかにした。これまで主にau本ブランドで使われてきた機能が、より多くの回線契約に広がろうとしている。
povo2.0やMVNOにも広がるRCS、その中身と使い方
RCS(Rich Communication Services)は、携帯電話番号を使ってやり取りするSMSを発展させた国際標準のメッセージ規格であり、携帯電話事業者の業界団体GSMAが標準化を進めてきた。テキストの長さに制限が少なく、写真や動画、スタンプの送受信、複数人でのグループチャットといった機能を、専用アプリではなく標準のメッセージアプリで利用できる点が特徴だ。AndroidではGoogleの「Google メッセージ」が、iPhoneでは「メッセージ」アプリが対応し、OSの違いを意識せずリッチなコミュニケーションがしやすくなってきた。
今回の拡大により、povo2.0やau回線のMVNO契約でも、対応端末であれば設定を行うだけでRCSを使えるようになる。AndroidはデフォルトのSMSアプリをGoogle メッセージに設定し、RCS機能をオンにする。iPhoneはiOS18以降にアップデートしたうえで、メッセージ設定からRCSを有効にする流れだ。利用料自体は無料だが、送受信にはデータ通信量がかかり、相手がRCS非対応の場合は従来どおりSMS料金が発生する。SMSが使えないプランやAndroidフィーチャーフォンは対象外となる点にも注意したい。
JibeとKDDIの連携と、利用者が知っておきたいこと
裏側の仕組みでは、Google傘下のJibeとKDDIが連携し、サービスを成り立たせている。RCS利用時には、電話番号やIMSI(加入者識別ID)、契約している通信事業者名といった利用者情報に加え、送受信の日時や相手の番号、接続しているネットワーク情報、メッセージ本文やグループチャットの情報などが取得される。これらは迷惑行為の抑止や品質改善を含むサービス提供の目的に限って利用され、メッセージ内容を担当者が閲覧しないと説明されている。Android向けについては、現在の提供元Jibe Mobileから2026年1月以降にKDDIへ移管される予定だが、具体的な日程は今後案内される。
一方で、利用を望まない人には手続きが用意されている。povo2.0の場合、KDDIの案内ページからRCS無効化の申し込みを行わなければ、2025年12月15日までに意思表示がない契約は利用に同意したと見なされ、16日以降は自動的にRCSが有効となる。無効化の申し込み自体はサービス開始後も受け付けられ、au回線MVNOでは各社が定める開始日前日までが同様の期限となる。ユーザーが意識しないうちに「新しい当たり前」の通信手段になり得るからこそ、仕組みと選択肢を知ったうえで設定を決めたいところだ。
