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切羽の近くで作業員が火薬を扱う装薬工程を、人手に頼らず進める仕組みが前進した。大成建設は今月19日、山岳トンネルの発破掘削で使う「装薬ユニット」を作り上げたと明らかにした。既存機への後付けを前提に、省人化と安全性の両立をねらう。
装薬ユニット 1人連続施工の仕組み
大成建設の発表では、新ユニットは既存のドリルジャンボに搭載できる。削孔から爆薬の装填までを運転席から連続して行える構成で、無線電子雷管に対応する爆薬装填装置「T-クイックショット」と組み合わせて運用する。
山岳トンネルの発破掘削は、削孔、装薬、結線、発破を繰り返すのが一般的だ。従来は切羽近傍に立ち入る作業が残りやすく、土砂や岩の剥落「肌落ち」などのリスクが課題だった。同社は切羽への立ち入りを減らし、作業時間のばらつきも抑える狙いだとしている。
同社によると、自社施工の山岳トンネルで実証試験を行い、さまざまな装薬孔で一連の作業を円滑に回せることを確認した。装薬孔の中心保持やロッドの継ぎ足し・回収、ホース送り出しを担う機構を組み合わせ、後付け導入のしやすさも強調した。
安全・省人化 各社競争と次の課題
発破関連の機械化は各社が急ぐ分野だ。ITmedia BUILTは昨年、大成建設が国道13号のトンネル工事で無線電子雷管を用いた機械装填方式の試験発破を行ったと報じており、装薬工程の遠隔化を段階的に積み上げてきた流れがうかがえる。
同じくITmedia BUILTは、前田建設工業が装薬工程を自動化する専用機を公表したとも伝えている。人手不足が深まるなか、現場での適用範囲をどこまで広げられるかが焦点になる。大成建設は今後、実爆薬による試験発破を段階的に進め、機械間の連携制御を強めて半自動化・自動化へ移る方針を示している。
発破掘削の難しさは、危険源が「火薬」だけでなく、地山条件の揺らぎや段取りの複雑さにもある点にある。現場に入れ替わりの人員を集めにくい時代ほど、技能を装置側に寄せて標準化する圧力が強まる。普及の鍵は、導入しやすさと、想定外の地山に遭遇した際の停止・復帰手順の作り込みだ。
