米Blue Originが6Tbpsの基幹回線向け衛星網発表

6Tbpsの衛星通信網「TeraWave」発表、Blue Origin 企業向け開拓

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衛星インターネットの競争が「家庭向け」から「基幹回線向け」へ軸足を移しつつある。Blue Originは1月21日(現地時間、日本時間22日)、地球上のどこからでも最大6Tbpsの上下対称通信をうたう衛星通信ネットワーク「TeraWave」を発表した。光ファイバーが届きにくい地域でも、拠点間の大容量データ移送を想定する点が特徴だ。

多層衛星5408基 光リンクで束ねる設計

同社の発表では、TeraWaveは低軌道(LEO)5280基と中軌道(MEO)128基の計5408基で構成し、衛星同士を光リンク(レーザー通信)で接続する「マルチ軌道」設計を採る。

地上からの接続はLEO側が主に担い、Q/V帯リンクで最大144Gbpsを提供するとしている。一方、より大容量の拠点間通信はMEO側の光リンク活用で最大6Tbps(ポイント間の通信容量)を狙う。

用途としては企業向けのインターネット接続に加え、データセンター間の専用線代替や、障害時の冗長ルートとしての利用を前面に出した。TechCrunchは、アップロードが律速になりやすい業務用途で「上下対称」を重視した設計だと伝えている。

構築開始は27年Q4 利用者絞り込み戦略

衛星網の構築(配備)の開始時期は2027年第4四半期を見込む。立ち上げまで時間を要する一方、狙いを「広く薄く」ではなく「少数でも極太」に置くことで、既存の衛星ブロードバンドと異なる市場を取りにいく構図だ。

The Vergeによると、同社は接続先を最大で約10万に抑え、企業・データセンター・政府機関など、ミッションクリティカルな通信需要に照準を合わせる方針だという。Via Satelliteは、周波数や地上局などの制度面でも当局手続きが重要になると報じており、技術だけでなく規制対応と運用体制が成否を左右しそうだ。

6Tbps級の「宇宙上の太い回線」を掲げた点は、衛星通信がラストワンマイルではなく、クラウドやデータセンターを結ぶバックボーンの競争へ踏み込んだことを意味する。以後の焦点は、打ち上げ能力・周波数・軌道という希少資源をどう確保し、実運用で信頼性を証明できるかに移る。

参考・出典

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