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米司法省と連邦捜査局（FBI）は12月15日、カリフォルニア州で12月31日に実行される予定だった爆破攻撃の計画を未然に阻止したと明らかにした。企業関連の施設5カ所が狙われたとされ、24〜41歳の容疑者4人が逮捕されて訴追された。容疑者らは12日、砂漠で爆発物の準備を進めていた疑いがある。
年末の動線に紛れ込む計画、暮らしの側の不安
当局の説明では、爆発物をリュックサックに入れて複数地点に持ち込み、同時に爆発させる筋書きだった。即席爆発装置（IED）は、身近な部材で作られる爆弾で、発見が遅れるほど被害が広がりやすい。花火が上がる時間帯に重ね、異変に気づかれにくくする意図も示唆されている。
標的が物流施設のような場所だとすれば、日常の買い物や配送の裏側にある「止めにくい設備」が狙われた形になる。個々の住民への直接影響は限定的でも、もし稼働停止が起きれば配送の遅れや代替手段の手間という間接影響が出得る。年末の行事や移動が増える時期だけに、警備と利便のバランスが問われる。
捜査の焦点は何か、事件後に残る線引き
司法長官のパム・ボンディ氏はSNSで、容疑者らを極左の親パレスチナ派で反政府、反資本主義の集団だとの見方を示した。AP通信は、計画に「Operation Midnight Sun」と名付けられていたことや、複数拠点での同時爆発が想定されていたと伝えた。さらにICE職員や車両を狙う話題も捜査で浮上したという。
今後の争点は、爆発物関連の罪で立件が固まるのか、それとも「政治的動機」をどう位置づけて追加罪名が広がるのか、という2つの分岐にある。安全対策が強化される場合、その費用を公共予算で賄うのか、民間の追加負担としてサービス料金に乗るのかで、家計への間接影響の出方も変わる。捜査の進展と、標的の範囲がどこまで具体化するかが当面の焦点だ。
参考・出典
- FBI foils bombing plot targeting Los Angeles, US attorney general says (Reuters, 2025-12-15)
- 4 charged with plotting New Year’s Eve attacks in Southern California, prosecutors say
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