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陸上自衛隊第1ヘリコプター団（千葉県木更津市）は12月17日、第1輸送ヘリコプター群のCH-47JA 1機が、静岡県裾野市上空でレーザーを約10分間照射されたと発表した。夜間飛行訓練中の出来事で、乗員5人にけがはなく、機体の損傷も確認されなかった。
視界を奪う「一瞬」が、訓練の意味を変えてしまう
照射が起きたのは12月16日20時ごろで、東富士演習場を離着陸する訓練飛行の最中だったという。レーザー照射は、車の運転中に強い光を当てられるのに近く、操縦者の視界や集中を乱し得る。CH-47JAは大量輸送を担う大型ヘリで、災害対応などでも使われる機体だけに、現場では「けがや損傷がなかった」だけで終わらせにくい性格の事案だ。
「10分間」は偶然では済まない、繰り返される空への妨害
今回の特徴は、照射が約10分間とされている点にある。短時間の閃光ではなく、訓練空域を追いかけるような行為だった可能性も想像させる。実際、レーザー照射を受けたという発表は各地で散発しており、TBS NEWS DIGは10月、宮城県上空で陸自ヘリが照射を受けた事案を伝えている。個別の地域問題に見えても、夜間訓練という共通の場面を狙う行為が重なると、訓練の安全管理そのものが「外部要因」に左右される。
地域の理解と抑止の線引き、残るのは「空の安全を誰が守るか」
夜間飛行は騒音の面で地域に負担をかけやすい一方、航空自衛隊浜松基地は、夜間の救助や救援輸送などに必要な操縦能力を養う訓練だと説明している。つまり、夜に飛ぶ理由は「任務の現実」に結び付いている。だからこそ、照射のような妨害は操縦者だけの問題ではなく、災害対応を含む安全保障の足腰に触れる。訓練の必要性と地域の不安をつなぐ説明と、悪質行為を許さない抑止の両輪が問われている。
参考・出典
- 基地関連その他／木更津市
- 陸上自衛隊CH-47JA輸送ヘリ 南紀白浜空港への予防着陸（1月18日）の詳細｜Jディフェンスニュース
- ＣＨ－４７Ｊ｜航空救難団｜防衛省 [JASDF] 航空自衛隊
- 夜間飛行訓練について｜航空自衛隊 浜松基地
- 陸上自衛隊霞目駐屯地所属のヘリコプターにレーザー照射 搭乗員や周辺地域に被害なし | TBS NEWS DIG
[{ “title”: “基地関連その他／木更津市”, “url”: “https://www.city.kisarazu.lg.jp/gyoseijoho/kichitaisaku/kichikanren/index.html” }, { “title”: “陸上自衛隊CH-47JA輸送ヘリ 南紀白浜空港への予防着陸（1月18日）の詳細｜Jディフェンスニュース”, “url”: “https://j-defense.ikaros.jp/docs/mod/002530.html” }, { “title”: “ＣＨ－４７Ｊ｜航空救難団｜防衛省 [JASDF] 航空自衛隊”, “url”: “https://www.mod.go.jp/asdf/arw/syoukai/soubi/CH47J/CH47J.html” }, { “title”: “夜間飛行訓練について｜航空自衛隊 浜松基地”, “url”: “https://www.mod.go.jp/asdf/hamamatsu/info_kunrentou/night_top.html” }, { “title”: “陸上自衛隊霞目駐屯地所属のヘリコプターにレーザー照射 搭乗員や周辺地域に被害なし | TBS NEWS DIG”, “url”: “https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2257386” }]
