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インド洋のチャゴス諸島をめぐり、英政府の条約批准手続きが「止まったのかどうか」が英議会答弁をきっかけに揺れた。25日、外務省のハミッシュ・ファルコナー外務政務次官が米国との協議を理由に手続きを「いったん止めている」と受け取れる説明をした一方、外務省側は直後に「言い間違いだ」と打ち消し、情報が錯綜した。
批准手続き混乱 政務次官発言と外務省否定
ガーディアンによると、ファルコナー氏は下院で、条約に関する手続きについて「適切な時期に議会に戻す」と述べたうえで、米側との協議のため「一時的に止めている」との趣旨を口にした。これが、批准の議会日程が止まったとの観測を広げた。
しかし外務省の報道担当者は、手続きの「停止」はないと説明し、期限も設定していないとの立場を示した。ロイターも、英政府筋が「批准手続きは止めていない」と語ったと伝えている。共同通信によると、政務次官の発言をめぐって政府側が「言い間違い」と否定したことで、混乱が深まった。
ディエゴガルシア基地 協定の骨格と米国要因
共同通信によると、英政府はチャゴス諸島を英領に編入した経緯があり、昨年5月にモーリシャスとの間で返還に向けた協定へ署名した。最大のディエゴガルシア島には米軍基地が置かれ、返還後も長期リースで基地運用を続ける設計が中核になるという。
政治面では、トランプ大統領が今月18日、返還に否定的な発信をしたとされる。ガーディアンは、英国内野党が「譲り渡しだ」と批判を強め、米側の見方の変化が英政府の説明を難しくしていると報じた。なお外務省は昨年5月、英・モーリシャス間の協定署名を歓迎する談話を出している。
参考・出典
- Moves to pave way for Chagos handover paused, minister tells MPs | Chagos Islands | The Guardian
- UK not pausing ratification of Chagos deal – Reuters | Iran International
- チャゴス返還手続き停止か 英政府は否定、情報錯綜(共同通信)|熊本日日新聞社
- インド洋 チャゴス諸島に関する英国・モーリシャス間の協定の署名について外務報道官が談話を発表(5月23日)|Jディフェンスニュース(自衛隊・防衛省のニュース)
- Chagos Islands latest after minister’s blunder sparks facial scenes | The Independent
