中国海軍の最新空母「福建」 初の海上訓練を終え 中国・三亜帰港

中国海軍の最新空母「福建」 初の海上訓練を終え 中国・三亜帰港

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艦載機を誘導する黄色いベストの隊員が、甲板上を駆け回っていた。その足元で白い航跡を引くのは、中国海軍の最新空母「福建」を中心とする空母打撃群だ。就役から半月あまりのこの空母が、初めて本格的な海上訓練を終え、海南省三亜の軍港に戻ったと中国国防部が2025年11月18日に明らかにした。新しい艦隊システムづくりの第一歩が、静かに動き始めている。艦上のクレーンやエレベーターも頻繁に動き、巨大な船体がようやく実戦的な任務に踏み出したことを印象づけた。

福建空母打撃群、初の「実兵力」海上訓練

この訓練は「福建」が11月5日に三亜で就役した直後に実施されたもので、空母と複数の護衛艦から成る空母打撃群による初の洋上演習と位置づけられている。編成には、イージス艦級とされるミサイル駆逐艦「延安」や、対潜戦能力を持つミサイルフリゲート「通遼」などが参加し、編隊航行や捜索救難、戦術機動など一連の科目を行ったとされる。

甲板上では、最新鋭ステルス戦闘機J-35をはじめ、カタパルト発進型のJ-15T、電子戦任務に特化したJ-15DT、早期警戒機KJ-600などが次々と発艦した。電磁カタパルト(電磁式の発艦装置)と着艦ワイヤにより、各機は複数回の発着艦を繰り返し、艦と航空機の適合性や、限られた飛行甲板での運用手順が検証されたとみられる。

電磁カタパルトが示す新たな航続力

「福建」は排水量8万トン超とされる通常動力空母で、世界最大級の規模を持つ。飛行甲板には3基の電磁カタパルトが並び、エンジン出力を電力に変えて航空機を加速させる仕組みだ。従来の「遼寧」「山東」はスキージャンプ台から自力で飛び立つ方式だったが、新型はより重い燃料と兵装を積んだ状態で発艦でき、作戦半径や滞空時間を伸ばせるとみられている。

中国海軍は、初の空母「遼寧」就役から十数年で3隻体制に到達し、南シナ海や西太平洋でのプレゼンスを高めてきた。今回の訓練は、南部戦区海軍の主力拠点である三亜を発着地とし、同海域での空母打撃群運用を既成事実化する一歩とも受け取れる。日本では台湾有事をめぐる議論が続くなかで、こうした動きが防衛計画や日米同盟の役割分担に影響を与える可能性も指摘されている。

夕暮れの軍港で甲板の明かりだけが海面を照らすころ、「福建」とその僚艦は、これから積み重ねるであろう無数の訓練の出発点に立ったばかりの存在にも見えるが、その静かな光景は、ゆっくりと潮に揺れる艦影とともに、新しい空母戦力がまだ試行錯誤の段階にあることを、今はまだ否定しきれないのだとさりげなく物語っている。

参考・出典

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