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フィリピン沿岸警備隊(PCG)は2026年9月28日(現地時間)、同国最北部のバタネス諸島沖で中国調査船「JIA HAI KE 7」を確認し、船舶自動識別装置(AIS)で偽の位置情報を発信して実際の動きを隠したと判断した。PCGは船の停留パターンが海洋科学調査と一致すると説明し、中国大使館はその後、同船は合法的に活動していると反論したと報じられた。
監視所が発見、AISには「不可能な航跡」
PCGによると、同船を最初に発見したのはイトバヤット島の監視所だった。カナダから提供された船舶検知システムでAIS記録を照合したところ、9月21日のうちに中国・厦門沖からパプアニューギニア沖まで2,000海里超を移動したことになる位置情報が含まれていた。PCGは物理的に不可能な航跡だと評価し、意図的な位置情報偽装と判断した。
PCGは28日の監視飛行で、イトバヤット島の北西約37.84海里にいる同船を目視したと発表した。航空機から複数回無線で呼びかけたが、応答はなかったという。確認地点はフィリピンの排他的経済水域内で、ロイターによるとイトバヤット島は台湾から約160キロに位置する。
海域にとどまる動きに懸念
PCGは、同船が一定の針路と速度で進まず同じ海域にとどまっていたことから、通過ではなく海洋科学調査の動きと一致すると説明した。公開情報に基づき、同船は全長約70メートル、約2,000トンの海洋地質調査向け船舶だとしている。一方、実際に調査を行ったかや、取得したデータの有無は確認されていない。
PCGは、バタネス諸島沖とルソン海峡に重要な海底通信ケーブルのルートがあるとして、通信インフラの安全保障や収集データが軍事利用される可能性に懸念を示した。今後も監視所や検知システム、航空機で追跡する方針だ。
現地報道によると、在マニラ中国大使館はその後、同船は合法的に活動しているとしてPCGの指摘に反論した。
