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フィリピン沿岸警備隊は2026年10月1日(現地時間)、北部バタネス州イトバヤット島沖の中国調査船「JIA HAI KE 7」に巡視船と航空機で対応し、停留位置から移動させたと発表した。対応中には中国海警船CCG-2503も現れ、フィリピン巡視船に無線で警告したという。
調査船への接近と海底ケーブルを巡る懸念
沿岸警備隊は9月28日(現地時間)、調査船をイトバヤット島の北西約37.84カイリで確認した。航空機から目視し、無線で複数回呼びかけたが応答はなかったという。同隊は、船舶自動識別装置(AIS)の航跡に物理的に不可能な移動があるとして、位置情報が意図的に偽装されていると判断した。
10月1日には全長97メートルの巡視船「テレサ・マグバヌア」と航空機を投入。巡視船は調査船から100ヤード以内まで接近し、複合艇を展開した。複合艇が調査船の周囲を複数回旋回する中、中国海警船CCG-2503も現れ、巡視船に無線で警告したと沿岸警備隊は説明している。
同隊は、調査船の停留パターンが海洋科学調査と整合的だと判断している。フィリピン外務省から調査への同意は出ていないとし、バタネス州沖やルソン海峡の海底通信ケーブル周辺で収集された可能性のあるデータにも懸念を示した。ただし、実際に収集されたデータの内容は確認されていない。
中国側は管轄権を主張
在フィリピン中国大使館は9月30日までに、調査船は中国の管轄下にある水域で通常の活動をしていると説明した。中国とフィリピンには関連海域で重複する海洋権益の主張があり、交渉で解決すべきだとしている。
ロイターが伝えた発表時点では、巡視船は調査船がフィリピン側のEEZとする海域を離れるよう監視を継続していた。Daily Tribuneはその後、同船が同海域を出るまで監視したとの沿岸警備隊報道官の説明を伝えた。
