粛清続く中国軍へ 米中央情報局(CIA)が協力呼び掛け 機密獲得狙い

中国軍の粛清好機とCIAが勧誘 動画で「安全な接触」指南公表

※記事を視覚化したイメージであり、実際の事象とは異なります。

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中国軍上層部の粛清が続くなか、米国が情報戦を公然と仕掛けた。米中央情報局(CIA)は2月12日、中国の軍人らに「協力者になれ」と呼びかける中国語動画を公開し、接触方法も示した。軍内部の不満や将来不安を刺激し、機密情報の獲得と同時に組織の動揺を広げる狙いがある。

中国語勧誘動画 軍内不信に照準

公開された動画は、架空の中国軍将校が腐敗や粛清への恐怖を語り、家族の将来を守るためにCIAへ連絡する筋立てだ。ガーディアンによると、CIAが中国語の勧誘広告を出すのは2024年以降で複数回目に当たり、今回は「軍人向け」を前面に出した。

動画の配信先にYouTubeを使う点も特徴である。中国本土では同サービスが遮断されているが、VPNなどで閲覧する層がいる。アルジャジーラは、暗号化通信やTor Browserなどを使った安全な連絡手段を案内する流れだと伝えている。

背景には、習近平指導部が軍紀・腐敗を理由に高官の更迭や調査を重ね、統制を強めてきた経緯がある。最近では張又俠・中央軍事委員会副主席らを含む人事を巡り、調査や失脚の観測が相次いでいる。

中国反発 対外浸透取り締まり

中国側は強く反発した。アナドル通信によると、中国外務省の林剣報道官は「必要な措置」を取り、国外の「反中勢力」による浸透や破壊活動を取り締まると述べた。

対外諜報と国内統制を一体で進める中国は、反スパイ関連法制の運用も強めている。米側が勧誘を「公開型」に切り替えるほど競争が先鋭化する一方、当局の警戒が高まれば協力者側のリスクも跳ね上がる。

公開勧誘は、相手組織の不信をあおりつつ情報源を探る手法だが、同時に報復的な摘発や規制強化も呼び込みやすい。米中が軍事機密をめぐる攻防を前面化させれば、軍同士の偶発的衝突を避ける対話の余地が狭まり、緊張管理の負担がさらに増す。

参考・出典

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