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日本国際博覧会協会は2025年9月28日、27日までの速報値で大阪・関西万博の一般来場者が2,200万人を超えたと明らかにした。会期終盤は日々の来場が20万人台で推移し、協会が収支の黒字ラインと示してきた節目に到達した格好だ。駆け込み需要が波のように押し寄せる会場では、閉幕へ向けた熱気と課題が交錯している。
連日の20万人超、会場で何が起きているか
9月中旬以降、一般来場者は連日20万人を超える局面が続いている。協会は「駆け込み来場」が強まっているとの見立てを示し、会場のリズムは昼から夜へと長く伸びる傾向にある。
協会の週次更新では、9月20日時点の累計来場者数が2,344万3,382人と記録された。人の流れは一気に厚みを増し、場内の各動線に圧力がかかる。
同じ集計で「うちAD証入場」は291万6,899人だった。関係者入場を差し引いた一般の規模感でも増勢が際立ち、終盤の底堅さがうかがえる。
9月13日時点の累計は2,178万4,541人で、1週間の伸び幅が目に見えて大きくなった。来場の波は週末だけに偏らず、平日の午後から夜間に膨らむ場面が目立つ。
個別の速報では、9月20日の一般来場者が21万1,000人と報じられた。花火イベントなど夜の目玉企画が人流を引き寄せ、会場の滞在時間も長くなる。
現時点で確認されている範囲では、週次の公式数値と各日の速報を重ねると、27日までに一般累計の2,200万人台に届く計算となる。会場の肌感覚と数字が重なり、終盤の勢いを裏づける。
「2,200万人」の重み、黒字ラインに何が宿るか
協会は運営費の8割超を入場券収入で賄う計画で、一般来場者2,200万人を収支均衡の目安としてきた。累計がこの水準をまたいだ意義は大きく、会期全体の採算の輪郭が見え始める。
一方で、災害対応や追加施策の支出など不確実性は残る。石毛事務総長は19日の会見で「収支は予断を許さない」と述べ、楽観を戒めた姿勢を崩していない。
足元のペースは過去の愛知万博のカーブを上回る。集客の原動力は「体験の連鎖」にあり、会期後半の企画投入が来場を押し上げる構図だ。
会場内では物販や飲食の回転率もあがり、滞在の質と売上の両立が問われる段階に入った。採算ライン到達後の時間帯にどこまで積み上げられるかが焦点となる。
混雑と安全、終盤の運営に試されるもの
東西のゲートには朝から列が延び、正午前後にピークが来る日が多い。夕刻以降も人波は細らず、夜イベントの終了まで緊張感が続く。
場内動線は大屋根リング周辺に人が滞留しやすい。ステージや限定企画が重なる時間帯には、飲食やトイレの待ちが生まれ、体感的な混雑は数字以上に膨らむ。
熱中症対策や救急搬送の動線も、終盤こそ綻びを見せられない。天候の急変や交通機関の乱れに備え、段階的な入場制御と情報提供の精度が鍵を握る。
閉幕は10月13日で、記念狙いの来場が最後の波をつくる。時間指定の来場予約や夜間入場の活用など、混雑の谷間を読んだ動きが体験の質を左右する。
現時点で確認されている範囲では、27日の一般来場は20万人超で推移したとみられる。速報値は後日確定値に改められるため、主催者の公表を踏まえつつ、最新の案内に沿った来場計画が望ましい。