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福岡県内の金属スクラップヤードを狙った窃盗事件で、県警は11日、技能実習生として来日したとされるベトナム国籍の男5人を窃盗や建造物侵入の疑いで逮捕・送検し、一連の捜査を終えたと明らかにした。グループは2024年10月、田川市のヤードから銅など約3.3トン(時価約489万500円相当)を盗んだとされ、確認された被害総額は約5660万円に上る。高値が続く銅を狙った犯行は、地域の中小業者と、そこに出入りする外国人労働者の足元にどんな影を落としているのか。
被害広がるスクラップヤード 地域の事業者が抱える不安
県警捜査三課によると、5人は2024年10月ごろ、福岡県田川市の金属スクラップヤードに夜間侵入し、保管されていた銅や銅線などをトラックに積み込み持ち去った疑いがある。盗まれた量は約3.3トン、被害額は相場を基に約489万500円と見積もられた。5人はこの事件で2025年1月に逮捕され、その後の追及でほかの被害も浮かび上がったとされる。
グループが関与したとみられる犯行は県内複数のヤードに及び、警察が把握した被害総額は約5660万円に達した。高額な在庫が一夜で消えるリスクを突きつけられた事業者にとっては、フェンスの補強や防犯カメラの強化、夜間巡回の見直しなど、コストを伴う対策が避けられない。とはいえ、広い敷地を24時間体制で守るのは簡単ではなく、「やれることには限りがある」との本音もにじむ。
銅線などを狙った金属窃盗は全国的に増えており、太陽光発電施設や農業用ハウスの配線が切断される被害も福岡県内で相次いでいる。警察庁のまとめでは、2024年に全国の太陽光発電施設で確認された金属ケーブル窃盗は7000件超とされ、関東を中心に急増しているという。銅価格の高止まりと、盗品を買い取る業者の存在が、地方のヤードを新たな標的にさせているとの指摘もある。
技能実習生と金属盗 銅高騰があぶり出す構造
逮捕された5人は、技能実習生として来日したとされるベトナム国籍の男で、現在はいずれも住所不定・無職とされる。警察庁は近年、ベトナム人による窃盗事件の検挙が増えているとしつつも、来日外国人による刑法犯全体の検挙人員は、全体の5%前後にとどまると分析している。 統計上は多数派ではない一方で、仕事や在留資格を失った若い外国人が匿名性の高い犯罪グループに取り込まれやすい構図が、各地の事例から浮かび上がる。
技能実習制度を巡っては、来日前に多額の借金を抱え、日本語や権利に関する知識が乏しいまま来日する実習生が少なくないことが指摘されてきた。職場を自由に替えにくい仕組みの下で、長時間労働や賃金不払い、暴力などにさらされ、失踪して不安定な就労に流れ込むケースも報告されている。 こうした土台の脆さが、犯罪グループから差し伸べられる「簡単に稼げる仕事」という誘いに付け入る余地を与えている側面は否めない。
一方、世界的なEVや半導体関連投資の拡大を背景に、銅の国際価格はここ数年高水準で推移し、日本でもスクラップ銅の相場は上昇圧力を受けている。高価で流通させやすい銅は、窃盗グループにとって手っ取り早い現金源となる。 政府は金属スクラップを買い取る業者に本人確認の徹底などを義務づける法整備を進め、流通段階での締め付けを強めつつあるが、ヤード側の防犯と同時に、外国人労働者が孤立しない就労・生活支援を整えることがなければ、銅を巡る犯罪の連鎖は断ち切れないとの見方も出ている。
