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「餃子の王将」を運営する王将フードサービスの社長が射殺された事件で、京都地裁は2026年10月16日、殺人と銃刀法違反の罪に問われた田中幸雄被告(59)に一審で無罪判決を言い渡した。MBSニュースなどが報じた。検察側は無期懲役を求刑していた。
DNA型が一致した吸い殻を巡り双方が対立
田中被告は特定危険指定暴力団工藤会系の組幹部。報道が伝えた起訴内容によると、2013年12月19日早朝、京都市山科区の王将フードサービス本社前で、当時社長だった大東隆行さん(当時72)を拳銃で殺害したとして起訴された。
審理では、田中被告が射殺の実行者だったかどうかという「犯人性」が争われた。検察側は、現場付近で見つかった2本のたばこの吸い殻から被告と一致するDNA型が検出されたことなど、状況証拠を根拠に有罪を主張した。
検察側は、吸い殻の変形した形状から、待ち伏せ中に喫煙し、ぬれた路面に押し付けて火を消したものだと説明。第三者が同じ形を保ったまま運ぶのは困難だとした。
一方、弁護側は、吸った際に出るはずの白い灰などが現場で見つかっていないと指摘。吸い殻は現場で吸われたものではなく、第三者が被告を陥れる目的で持ち込んだ可能性があると主張した。
無期懲役求刑に対し一審無罪、裁判官のみで審理
田中被告は2025年11月の初公判で起訴内容を否認し、無罪を主張した。検察側は2026年6月29日の論告・求刑公判で無期懲役を求めていた。
関西テレビによると、この裁判は裁判員に危害が及ぶ恐れがあることを理由に、裁判員裁判の対象から除外され、裁判官のみで審理された。
また、田中被告は質問に答えない意思を示したため、被告人質問は実施されなかった。
