イラン治安当局 抗議封じで市民を広範拘束、通信遮断で所在不明の証言相次ぐ

イランで治安当局が威圧強化 デモ鎮圧後も市民拘束続く

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大規模な反政府デモを鎮圧した直後のイランで、治安当局が抗議の再燃を封じるため、市民を広範に拘束し街頭での威圧を強めている。通信遮断で状況が見えにくいなか、「どこに連れて行かれたのか分からない」との証言も出ている。

私服部隊の一斉拘束 秘密収容の証言

ニューズウィーク日本版が30日配信の記事で伝えたところでは、当局はインターネット遮断と強い実力行使でデモを抑え込んだ後、数日内に私服の治安部隊が各地で市民の拘束に乗り出したという。

イラン国内の活動家5人は、検問所を軸に街頭への展開が目立って増え、拘束された人々は「秘密の場所」に収容されていると説明した。活動家の1人は、誰がどこへ連行されているのか把握できない状態が恐怖を広げていると語っている。

同記事では、弁護士や医療関係者に加え、イラン当局者2人も匿名で同様の状況を認め、威嚇と拘束で抗議運動の再燃を抑える狙いがあるとの見方を示した。

通信遮断と過剰な武力 抗議封じの構図

ヒューマン・ライツ・ウォッチは、昨年12月28日以降の抗議活動をめぐり、治安部隊が違法な武力行使や大量の恣意的逮捕を行っていると指摘し、銃器や散弾銃、放水砲などの使用に懸念を示している。

AP通信も、抗議の長期化と並行して国営メディアで「自白」の放映が増えていると報じており、拘束の拡大や可視化された威圧は、路上だけでなく心理面からも人々の行動を縛る手段になりうる。

強権的な鎮圧が「現場の制圧」から「再発の芽を摘む予防拘束」へ比重を移すと、社会の沈黙は一時的に達成できても、法の予見可能性は損なわれやすい。結果として、国内の不満が地下化し、情報の空白が憶測と不信を増幅させる構造が固定化しかねない。

参考・出典

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