米国との核協議で線引き イラン・ハメネイ師上級顧問がミサイル能力は交渉外と表明

イラン「ミサイルはレッドライン」 米との協議対象外、高官が明言

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核開発をめぐる米国との協議が再び動くなか、交渉の「守備範囲」をめぐる線引きが鮮明になった。イラン最高指導者アリ・ハメネイ師の上級顧問アリ・シャムハニ氏は2月11日、同国のミサイル能力は「レッドライン」であり、交渉の対象外だとの考えを示した。

ミサイル「交渉外」明言 核協議の枠組み維持

ロイターによれば、シャムハニ氏の発言は、首都テヘランでのイスラム革命47周年の記念行事の場で国営メディアに語ったものだ。米国とイランは緊張緩和を探る一方、米側は核問題に加えて弾道ミサイルも議題に載せたい考えとされ、イラン側は一貫して拒んできた。

こうした主張の背景には、2015年の核合意をめぐる不信の積み重ねがある。米国の制裁再強化や、合意履行をめぐる対立が続くなかで、イランは「核は交渉しても、防衛力は交渉しない」という構図を崩していない。アルジャジーラも、イランが核協議に論点を絞りたい姿勢を繰り返していると報じた。

米側要求との溝 地域情勢絡み難度増

米国がミサイル問題を重視するのは、核関連の制限だけでは中東の抑止が不十分だという見立てがあるためだ。国連安保理決議2231も、核兵器運搬手段に関わり得る弾道ミサイル活動をめぐり、イランに自制を求める枠組みになってきた。

一方、イランはミサイルを「抑止の要」と位置づけ、他の政治・地域問題と抱き合わせる交渉を警戒している。新華社は同日、シャムハニ氏が対話を促す一方で、攻撃の拡大を強く牽制したと伝えた。

争点の切り分けが固定化すれば、核協議は成立しても、地域の不安定要因が残りやすい。米国が求める包括合意と、イランが狙う限定合意の距離はなお大きく、軍事的な威嚇と外交を並走させる局面が続くことは避けられない。

参考・出典

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