イスラエル ガザ地区で国際NGO資格を相次ぎ取り消し 国境なき医師団が批判

国境なき医師団が批判、イスラエルのNGO資格取消

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イスラエルがガザ地区で活動する国際NGOの資格を相次いで取り消し、医療や物資支援の現場に緊張が走っている。国境なき医師団(MSF)は2026年1月2日、活動に必要な資格の取り消しを「人道支援への重大な打撃」だとして批判した。イスラエル側は1月1日、パレスチナ人スタッフ名簿の提出を拒んだ37団体について、ガザへのアクセスを禁じたと認めている。

「資格」取り消しが医療提供の手を縛る

MSFはパレスチナ領内に約1200人のスタッフを抱え、その大半がガザで活動しているという。資格が失効すれば、診療所の運営や病院支援に必要な人員の出入り、資機材の搬入が滞りやすい。救急や外科のように人手と物が同時に要る医療ほど影響が出るため、現場では「明日も診療を続けられるか」という実務の問題に直結する。

イスラエルの規制は、国際支援団体に対して登録や審査を求める枠組みの一部とされる。AP通信は、停止対象となったのがMSFを含む37団体であると報じた。支援団体側は、現地スタッフの個人情報提供が安全上のリスクを高めかねないと訴えており、支援のための手続きが、支援そのものを止める方向に働く懸念が強まっている。

名簿提出をめぐる「安全」と「中立」のせめぎ合い

イスラエルは、パレスチナ人スタッフの名簿提出を拒否した団体にガザへのアクセスを認めない立場だ。ABC(オーストラリア放送協会)は、イスラエル側が登録要件を「武装勢力の関与を防ぐため」と説明していると伝える。一方、MSFは新たな登録要件をめぐり、基準や保護策が十分に示されていないとして対話を求めてきた経緯がある。

論点は、審査を厳格化することで得ようとする治安上の安心と、支援団体が守ろうとする中立性・現地スタッフの安全を、同時に満たせるのかにある。Reutersは、登録期限を前にMSFが「ガザでの活動を妨げられる可能性がある」と見込んでいたと報じた。手続きの要求が続く限り、医療や配給の現場では、必要量の支援を積み増すより先に「継続の条件」を確認する作業が増え、支援の速度が落ちかねない。

参考・出典

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