JR四国 新型3600系ローカルハイブリッド車を公開、燃費2割改善

燃費向上と静音化狙い、JR四国が新型ハイブリッド車両導入

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JR四国が新型のハイブリッド式ローカル車両「3600系」を2025年12月23日に報道向けに公開した。エンジンで発電した電力と、ブレーキで回収して蓄電池にためた電力を使い分け、モーターで走る仕組みだ。従来のディーゼル車と比べ燃費は約2割良くなるとしており、駅停車中はアイドリングストップでCO2排出も抑える。新型の狙いは「派手な新幹線」ではなく、毎日の普通列車を少しずつ静かに、少しずつ軽くすることにある。

停車中の「うるささ」を減らす、現場と乗客の体感

ハイブリッド化で一番分かりやすい変化は、加速や停車の場面に出る。ディーゼル車は駅で停まってもエンジンが回り続け、ホームで会話をするときに音が気になることがある。3600系は停車中にエンジンを止める設計で、騒音や排気のにおいを抑えやすい。走行も、エンジンの力を直接車輪に伝えるのではなく、発電した電気でモーターを回すため、運転のクセが変わる可能性がある。

車内のつくりも「通勤通学の普通列車」を意識したものだ。2両編成で、案内表示の充実やLED照明など、日常の使い勝手に寄せた装備が並ぶ。バリアフリー対応として車いすスペースや車いす対応トイレも備える計画とされ、混み合う時間帯でも車内で立ち回りやすい配置を目指す。新方式の導入は、乗客の快適性だけでなく、日々の運転や駅扱いの負担をどう減らせるかという問いとつながっている。

燃費2割改善の先にある、置き換えの段取りと宿題

3600系は、老朽化した気動車を置き換えるための「量産先行車」と位置づけられ、まず4両が導入される。メーカーは近畿車輛で、外観はライトブルーを基調にした配色が特徴だ。公開が先行しても、すぐに営業列車として走るわけではない。JR四国は2026年1月から走行試験を行い、乗務員訓練などを経て、同年6月ごろの営業運転開始を目指すとしている。運用は徳島地区を中心に計画されている。

ただ、ハイブリッドは「電気にすれば全部解決」という話ではない。蓄電池は消耗品で、更新の周期やコストが長期運用のカギになる。エンジンと電池の両方を抱えるため、整備の手順も変わる。JR四国は量産車を2027年度から順次導入し、最終的に35編成70両の製作を計画する。燃費改善やCO2削減の数字の裏側には、ローカル線の運行を「続ける」ための現実的な段取りがあり、試験と量産の間に出てくる課題をどう潰すかが次の焦点になる。

参考・出典

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