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米空軍の特殊偵察機2機が2025年12月15日、沖縄の嘉手納基地を発ち、朝鮮半島周辺とロシア極東に向かったことが、民間のフライトトラッキングで追跡された。確認されたのは、電波情報を集めるRC-135Wと、大気中の放射性物質を採取するWC-135Rだ。空に残る航跡は、抑止のための監視なのか、単なる定例任務なのかという解釈の揺れも同時に映し出す。
公開航跡が示す、見えにくい「警戒」の輪郭
ニューズウィーク日本版によると、スウェーデン企業が運営するFlightradar24のデータでは、RC-135W「Rivet Joint」とWC-135R「Constant Phoenix」が同日に嘉手納を離陸した。WC-135Rは北海道沖の太平洋上で追跡されたのち、時間をおいて再び航跡が現れ、ロシア領サハリンに近い空域側から戻る動きも確認された。片方は朝鮮半島方面へ向かい、もう片方はロシア極東寄りへ、という「分担」が読み取れる。
嘉手納は、前方展開の航空戦力が集まる拠点で、偵察機の運用も日常に組み込まれている。一方で、航跡が公開情報として可視化される時代には、飛ぶこと自体が周辺国へのシグナルになり得る。さらに、基地周辺の住民にとっては、任務の性格が説明されにくい機体ほど「何が起きているのか」を想像で埋める余地が大きい。情報の空白が、不安や憶測を増幅させる構図も残る。
「放射性雲」を嗅ぐ機体が映す、核をめぐる温度差
WC-135Rは、ひとことで言うと「大気を採取して放射性物質の痕跡を探す」ための機体だ。米空軍の説明では、粒子やガス成分を集め、放射性の兆候をリアルタイムに検知し得る仕組みを搭載し、条約順守の確認など国家レベルの需要に応える科学任務として運用される。RC-135Wは電子偵察機で、レーダーや通信などの電波を収集して状況把握に資する。つまり同じ「偵察」でも、狙う情報の種類が異なる。
背景にあるのは、核実験をめぐる国際的な緊張の再燃だ。1963年の部分的核実験禁止条約は大気圏などでの核実験を禁じ、各国は監視の仕組みを重ねてきたが、近年は核実験再開を示唆する発言や応酬が目立つとAP通信も伝える。だからこそ、WC-135Rの飛行は「兆候への備え」と受け止められやすい。ただ、放射性物質の検知は“何かが起きた”と直結するものではなく、平時の基準値を取る飛行の可能性もある。見えない脅威を追う手段ほど、誤読を避ける説明と危機管理の回路が問われる。
