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関西を中心に高所作業車の盗難が相次ぐ中、京都府警は2025年10月15日、盗難車の解体に関わったとしてロシア国籍の男2人を逮捕した。さらに運搬や幇助の疑いでロシア国籍とウクライナ国籍の男2人も逮捕。4人はいずれも容疑を否認または黙秘とされ、捜査は組織的な海外転売の有無に踏み込む段階に入ったと映る。報道は2025年10月16日 18:12に伝えられ、現場に緊張が広がっている。
解体の疑いでロシア人2人を逮捕
逮捕されたのはドウレンコ・アレクセイ(58)とマチヤーシ・アンドレイ(49)である。2人は2025年5月29日から6月12日ごろにかけて、大阪府和泉市の資材置き場で、何者かが盗んだ高所作業車2台を解体し隠した疑いが持たれている。時価は計約2300万円にのぼるとされ、短期間での分解と隠匿が疑われている。
京都府警は2024年11月に京都府城陽市の工事現場から別の高所作業車2台が盗まれた事件を追う中で、2人が解体に関与している情報を把握し、2025年10月15日に身柄を確保した。アレクセイ容疑者は「わかりません。否定します」とし、アンドレイ容疑者は黙秘しているという。否認と沈黙が並ぶ構図が浮かぶ。
現場には作業痕や部品の移動を示す痕跡が残されていたとみられ、警察は解体の手口や搬出経路を洗い直している。高額機材が短時間で分解され、別の場所へ運ばれる連鎖の実像をどう詰めるか。捜査は関連ヤードの特定や資金の流れにも及び、関与者の役割分担の解明が焦点となる。
運搬役と幇助の疑い、捜査の焦点
京都府警は同日までに、盗まれた高所作業車(時価約550万円相当)を長野県から和歌山県へ運搬したとして、ロシア国籍のサゾノフ・ニキータ(49)を逮捕した。さらに、城陽市での窃盗計画を知りながら移動用の車両を貸したとして、ウクライナ国籍のシエフクノフ・スタニスラフ(30)も逮捕された。周辺の移動と手配が綿密だった可能性がにじむ。
4人はいずれも容疑を否認、または黙秘している。警察は面識や役割分担の有無、連絡手段の特定を急いでおり、運搬・解体・調達の各工程が分業化していた可能性を探る。資材置き場や工事現場の出入り情報、通信記録、車両の走行履歴が鍵となり、時系列の重ね合わせで実行態勢の全体像を描こうとしている。
現時点で確認されている範囲では、盗難機材が海外に売り飛ばされていた可能性が示唆されている。国内での一時保管と解体を経て、海上輸送に乗せる“見えないルート”があったのか。水際での把握状況や貨物検査の履歴、通関関連の足取りの確認が今後の焦点であり、捜査は慎重に進んでいるとみられる。
相次ぐ被害への備え、現場ができること
高所作業車は需要が高く、型式や年式を問わず部品単位で換金性が高い。現場に長期滞置されやすく、夜間は無人になりやすいという弱点も抱える。鍵の複製や車載コンピューターへの不正アクセスが手口として挙がる中、保管場所の多層防護と追跡装置の併用が重要になる。狙われやすさを前提にした対策が欠かせない。
具体的には、資材置き場の出入口を二重化し、侵入検知と録画の死角を減らすことが第一歩である。作業計画と連動した車両の位置管理、エンジン始動制限や遠隔遮断の導入も効果が見込める。搬出経路の封鎖や車両カバーの徹底など、盗む側の“時間”を奪う工夫が抑止につながる。現場の運用ルールを磨き上げたい。
被害発生時の初動も鍵だ。即時通報と周辺道路・港湾での一斉確認、車載通信やドラレコのデータ保全、現場痕跡の保存が、後の検挙につながる。地域での情報共有を平時から仕組み化することで、同種被害の連鎖を断つ土台が厚くなるとみられる。足元からの備えが、見えない流通の芽を摘む近道になる。