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ニアラインHDDの大容量化を左右する磁気ヘッド部品「スピントルク発振素子(STO)」を、発振中の状態のまま直接評価できる手法を東芝と物質・材料研究機構(NIMS)が開発した。1月22日の発表で、共鳴型マイクロ波アシスト磁気記録(MAS-MAMR)の実用化を後押しする。
STO発振状態 同期現象で直接判別
MAS-MAMRは、磁気ヘッド先端に形成したSTOが生むマイクロ波を記録媒体へ局所照射し、書き込みを助ける方式だ。記録密度を上げるには、マイクロ波の安定性や周波数、強度、振動方向などを狙い通りに制御する必要がある一方、STO内部の発振状態を細かく掴むことは難題だった。
東芝の発表によると、新手法は評価用アンテナを導入し、STOへ外部からマイクロ波を照射する構成を取る。STOの発振と外部マイクロ波が「同期」するかどうかに着目することで、これまで直接評価が困難だった発振状態の解明につなげたという。
同社は、この評価手法がMAS-MAMR向けSTOの設計改良を加速し、次世代の大容量ニアラインHDD(主にデータセンター用途)の開発に貢献するとしている。
双発振型STO 設計最適化の手掛かり
PC Watchは、同期現象の有無が発振状態で変わり、特に東芝が狙う「双発振型STO」の双発振状態では同期が現れない点を紹介した。従来の測定で信号差が小さい場合でも、新手法なら双発振状態とそれ以外を明確に区別できる可能性がある。
TECH+は、生成AIの普及などを背景にストレージ需要が増している点にも触れた。海外クラウド各社がHDDのコスト優位を重視する中、MAS-MAMRは媒体やヘッドの工夫で容量を伸ばす選択肢であり、評価技術の整備が「作れる」技術への転換点になりうる。
記録方式の競争は、材料や素子の発明だけでなく「測れるかどうか」で勝負が決まる局面に入った。MAS-MAMRが狙うのは、電力や熱設計の負担を過度に増やさず容量曲線を延ばすことだ。評価手法の確立が設計の試行錯誤を短縮すれば、HDDの延命は“技術論”から“製品論”へ一段進む。
